[結果発表]第1回「遠い日の恋」[詩の投稿コンテスト]

詩の投稿コンテスト第1回「遠い日の恋」へ、たくさんのご応募ありがとうございました!

170を超える作品が集まり、うれしい気持ちでいっぱいです!毎日たくさんの詩と出会うことができて、鮮やかな日々を過ごせたことは、感謝しかありません。

さっそく、受賞作品を見ていきましょう!ここでこうしてみなさまの素敵な作品を紹介できることを、とてもしあわせに思います。


🏆大賞(賞金3万円+選評)


🏅sayoko様
Twitter: @sayoko63333865


たとえば、授業中
ななめ後ろから見る眠そうな目
こっそり投げつけた消しゴム

たとえば、帰り道
夕焼けに照らされた横顔
握った手のあったかさ

たとえば、二人乗り
しがみつく君とにやけた僕
くすぐったい背中

たとえば、それは、過去

小さい綺麗な石のような
僕にしかわからない
大切なひとかけら

sayoko
・選評
「たとえば」で始まる「君と僕」の光景。二人がいる場所は、何でもない日常のように思えます。それは曖昧で、不完全で、恋と呼べるかさえ、わからないものです。しかし突然に、それは過ぎた日の光景なのだと知らされる瞬間。切なさが胸を刺します。「遠い日の恋」を感じられる、あたたかな作品です。(菅原逢生)

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🏆準大賞(賞金2万円+選評)


🏅Mari様
Twitter: @Mari_NOVELDAYS


当たり前のように
あなたに
会えて
なんでもないことを
話して

ときには
くだらないことで
喧嘩して

今はもう
あのころのように
あなたには
会えなくて

あなたに
会えていた自分が
憎らしくて
悔しくて
会いたくて

Mari
・選評
当たり前のように恋人に会い、他愛のない会話をして…。詩の前半では、恋する人との何気ない日々が綴られます。「今はもう」から続く詩の後半で、恋人とはもう会えないこと、あの日の自分に対する憎らしさ・悔しさが語られ…。そして「また会いたい」と思う恋。「あなた」への想いの深さが伝わります。(菅原逢生)

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🏆特別賞(賞金5千円+選評)


🏅たべるなみわ様
Twitter: @tanabelll37


わたしはあなたに
恋をしているから
生まれ変わったら
あなたと一緒に
なんてことは思わなくて
生まれ変わったら
あなたになろうと
たくらんでいるのです

たべるな みわ
・選評
恋しい人に想いを伝えること、それは誰もが夢見ることです。しかし、恋する気持ちは必ずしも、告白をして恋人になり、手をつなぐことで報われるわけではありません。もしもあなたになれるなら、恋人になれなくてもいい…そんな憧れや尊敬を表現した、高尚で気高い作品です。(菅原逢生)

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🏅Ame_13 @高専に挑む
Twitter: @17_10_25_Wed


降った雨は戻らない。
傷付いた心は癒せない。
出来るのは只、償うのみ。

Ame_13 @高専に挑む
・選評
どれだけ後悔をしても、戻らない過去があります。傷付いた心は、簡単に癒えるものではないでしょう。今、自分にできることは、ただ償うことだけだという覚悟。苦しいけれど過去を受け入れようとする強い気持ちが、この詩からは伝わります。悲しみも後悔も胸に抱いて、明日を見つめる大切さを感じます。(菅原逢生)

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🏆入賞(賞金2千円+選評)


🏅ポッキー(山野ちづる)様
Twitter: @sorapoky


あなたが弾く弦は
あなたの心の叫び

怒りや嘆き
恋の喜び
私の心を震わせた

いつも隣で
飽きることなく

あなたの表情
長い美しい指
見つめていた

帰り道の夕焼けは
あなたへの拍手のように

私の心に
いつまでも
響いていた

ポッキー(山野ちづる)
・選評
この詩には、告白も両思いも、片思いも失恋もありません。描かれるのは、隣にいる「あなた」へのまっすぐなまなざし、恋する人に魅了される「私」の心だけです。いつまでも響きわたる、帰り道の夕焼け。「拍手のように」という比喩は、恋の喜びに震える「私」を圧倒し、読む人の胸にいつまでも残ります。(菅原逢生)

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🏅繊月様
Twitter: @xu4skUNhH95HZ61


膨らんで
膨らんで
膨らんだ想い
ありったけの勇気で
声にだした名前は震えてた
伸ばされた手の指先に縋りついて
捕まえた幸せは露の世
干からびた喉は音を奪い
次第に曇る空模様
底をついた勇気は昨日に霧散した
未来を繋ぐ笑顔を知らずに
愛した背中に涙をこぼした

繊月
・選評
「露の世」とは、露のように儚いこの世のことです。胸がはち切れそうになりながら、主人公は恋する気持ちを告げたのか、別れを告げたのかは、わかりません。ただ、愛した人の背中に涙して、幸せさえも奪われたこと、その痛みが想像を絶することは推察できます。感情を揺さぶられる作品です。(菅原逢生)

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🏅うめにゃん様
Twitter: @umedaclinic


ササクレタ
ササクレタ
誰にも見向きもされない自分
子供だった頃
心を優しくすれば
あなたに受け入れられると思っていた
心と心だけで
あなたと結ばれることができればいいのに
体なんて無くてもよかった
泣きながら終点のない電車に飛び乗った僕は
新宿駅の人ごみの中で透明になった

うめにゃん
・選評
「心だけでつながれたら…」という願いと、それが叶わない現実。「透明になる」ことは、心の均衡を保つために選択せざるを得なかったことなのかもしれません。「ササクレタ」心と、人を愛する心、それだけではどうにもならない諦念を、特徴的でリズミカルな言葉で表現した、優れた作品です。(菅原逢生)

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次回予告


今回は、たくさんの応募作品の中から7つの詩を選ばせていただきました!ご応募いただいた皆さま、改めてありがとうございます!

とはいえ、欲ばりなことかもしれませんが、ほかにも素晴らしい作品はたくさんあり、それらをご紹介できなかったのが心残りではあります。

もっとたくさんの素晴らしい詩を知ってもらいたい!ということで、もちろん第2回も開催いたします!

次回、詩の投稿コンテスト第2回のテーマは「春にして君を想う」です!開催予定日は2021年4月7日(水)を予定しております。

今後とも一かけらの今を、何卒よろしくお願い申し上げます!


次回もぜひご参加くださいね!

一かけらの今

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あなたに告白するのは きっと 恋の終わり あなたをあきらめることは きっと 恋の始まり 思い出だけ それでいいの いつかは今が コワくなるから

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うれしいって本当は、悲しくてつらいこと

かなしいって本当は、やさしくてあたたかい

小さなバラの雨が、今日も明日も降って

心は涙になる
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