[結果発表]第6回「それから」[詩の投稿コンテスト]

詩の投稿コンテスト それから

詩の投稿コンテスト第6回「それから」へ、たくさんのご応募ありがとうございました!

応募作品数は296作品となり、参加していただいたみなさまには感謝の心でいっぱいです!

どの作品も素晴らしく、選考はとても大変でしたが、忘れられない経験となりました。

それでは、今回応募された作品の中から、受賞作品を紹介します!

ぜひみなさまも詩に触れていただき、やさしい気持ちになっていただければ!と思います。


🏆大賞(賞金3万円+選評)


🏅夢沢那智様
Twitter: @Nachi_Yumesawa


君と語り合った夢は
いつの間にか
過去形になっていた
共に歩んでいくのだと
疑いもしない
愚かで幸福な時代を
青春と呼ぶらしい

気がつけば
夕暮れのように
忍び寄る
別れ

あと少しの
強さと優しさがあったなら
無意味な後悔を
何度も繰り返しながら
互いに知らない人と
紡いでいく「それから」

夢沢那智
・選評
「君」との日々を、疑いもなく歩んでいた日々に、突然訪れる別れ。そして「それから」がやってきて、無意味な後悔を繰り返しても、しっかりと前を向いて歩いていく姿。その光景を思い浮かべるだけで、希望を見つけられる詩です。(菅原逢生)

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🏆準大賞(賞金2万円+選評)


🏅七瀬 錨 (Ikari nanase)様
Twitter: @negaihaasukanau


二人別れて
別の街で暮らし始め
別の人と結ばれて
幸せに過ごしているとは
風の噂で聞いていたが
五年の刻は経ち

再会は悪戯に
SNSで繋げた光の橋

寂しいの寂しくないの
求め合う二人
待ち合わせは
またあの街のあの店で

初めて行った喫茶店
同じ注文
蘇る熱い想い

まさかこれまでがプロローグ

七瀬 錨 (Ikari nanase)
・選評
別れた恋人を想う気持ちが、心の中にあり続けるとき、それは「エピローグ」なのかもしれません。けれど、それが「プロローグ」なのだとしたら、二人が別れたそれからの物語に、一つの希望を見出せます。(菅原逢生)

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🏆入賞(賞金2千円+選評)


🏅笠原メイ様
Twitter: @higuchimasakazu


悲しい振りをしてれば悲しくならない
火傷した空が飛行船を飲み込んだ
心を綺麗にする為に、綺麗なものを見る
絵でも花でも音楽でも映画でも
嘘でも
優しいものが好きなのさ
百年後もシドとナンシーの話をしよう
ジョンとヨーコの話をしよう
それから
珈琲とチョコレートで
僕と君の話をしよう

笠原メイ
・選評
それがたとえ嘘であったとしても、優しいものが好き。シドとナンシーのように、ジョンとヨーコのように、いつまでも「僕」と「君」は直線で結ばれている。珈琲とチョコレートで、二人が語らう風景に、幸せを見つけ出せる詩です。(菅原逢生)

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🏅明里様
Twitter: @0430aka


あなたはこれから
どんな人に愛され
どんな人を愛していくのでしょう

私はあの日
あなたと出会って
それからずっと
あなたを愛しています

あなたのこれからと
私のそれからは
もう二度と交わることはない

それでも私は
あなたを愛していくのでしょう

明里
・選評
きっと、もう二度と、二人は交差することはないという「覚悟」。そのことを胸に刻み付けたまま、「あなた」を愛し続ける「決意」。どこまでも続く愛が、いかにして存在するか、そのことわりに息をのむ詩です。(菅原逢生)

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🏅吉岡幸一様
Twitter: @spinoza11177


それから
海辺のカフェで
未来を語り合った僕らは
夕暮れに別れてしまった

それから
愛し合った理由を
探しているのは
失った未来に未練があったから

今日も海辺のカフェに
来てはひとり考えている
あの日
君は何を求めていたんだろう

それから
答えを囁いている波音に
耳を澄ませている
ずっと

吉岡幸一
・選評
海辺のカフェで未来を語り合い、夕暮れに別れた二人。二人の未来は、交わることなく過ぎていくカイトのように儚くて、切ないものです。耳を澄ませて聞き入る波音が、答えを囁いてくれるときを待っている、そんな感傷が胸に溢れます。(菅原逢生)

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🏅麦風ラタン様
Twitter: @mugikaze_latin


桜が散る
ひらひら舞うそのひとつひとつ

「寝たふりしただけじゃない」

とか

「なんでスマホ見るの」

とか

くだらない言葉がひらひら

大事に取ってた半券も
そんな純粋さもひらひら

君がひたすら大人に見えた恋がひらひら

それから

今思い出してる

なんか汚れたときに思い出してる

麦風ラタン
・選評
どんな恋に戻るとしても、それは二人が過ぎてきた恋の一つです。「くだらない」と思ったときでも、「君がひたすら大人に見えた」ときでも、今立ち尽くす場所から見えるのは、透き通るような記憶だと伝えてくれる詩です。(菅原逢生)

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🏅水木なぎさ様
Twitter: @cherie03870909


一つずつしか夢を見られない二人
未来が重なることはなくても
そばにいる

小さな部屋に
別々の音楽

二人は会話しながら上の空

それでも
時にはまぶしくて
時には心配で

それから
君には僕
僕には君
空から落ちてきた贈り物

水木なぎさ
・選評
二人の未来は重なることがなくても、「そばにいる」関係。たとえ一つの部屋に別々の音楽が流れていても、君には僕が、僕には君が、空から落ちてきた贈り物であるように、相手に対する愛やぬくもりを感じられる詩です。(菅原逢生)

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🏅もとし📔140字小説と詩と心理学と歌で遊ぶ人♫様
Twitter: @motobaritone


そっと窓を開ける
想像する
君がなにしてるかを
朝の陽の光
艶やかな緑色した
朝顔の葉
君からもらった
お別れの時に
旅立ちだと
君は言ったけれど
信じられなかった
まだまだ旅路は長いかい?
そろそろ帰って来てよ
もう
直ぐそこに
居るんだろ?
それから
初めて流した
君が居なくなって
初めての

もとし📔140字小説と詩と心理学と歌で遊ぶ人♫
・選評
別れではなく、「旅立ち」だと言う「君」に、いつの日も思いを馳せること、そして、それが旅ならば、やがては帰ってきてくれると信じる気持ち、日常の中で流れ落ちる涙に、遠く離れた人への想いが伝わる詩です。(菅原逢生)

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🏅Ikep様
Twitter: @lovekrtekajezek


「それから」

あなたの故郷に
向かう列車の終電は

愛を連れて
消えてしまった

22時の大宮駅で
抜け殻のように佇んで

もう二度と
会えないことは分かってる

雑踏の中
涙は静かに滲み出た

四半世紀の時が経ち
忘れたはずが

ふとした時にうずくのは
愛のカケラが残っているから

Ikep
・選評
恋する人との別れは、22時の大宮駅、抜け殻のようになったのは、もう二度と会えないことを知っているから。涙を落した過去のことを忘れたつもりだったのに、忘れられない痛みは、愛のカケラが残っているから。心の中に別れは生き続けることを伝えてくれる詩です。(菅原逢生)

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🏅いまい まり(Mari)様
Twitter: @Mari_NOVELDAYS


告白して
それから

君は僕と
一言も
話していない

僕の気持ちは
言葉にする前から

もうとっくに
君へ
伝わっていた

ただそれを
言葉で
押し付けただけ

君とはもう
二度と
話せないだろう

言葉にした
想いは
重い

いまい まり(Mari)
・選評
告白が、必ずしも正しいといえるものではないように、言葉にすることが、必ずしも幸せなことではないことがあります。心の中の想いを、ただ言葉にして押し付けてしまったという後悔が、恋する気持ちの寄る辺のなさを表現しています。(菅原逢生)

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次回予告


今回は、たくさんの応募作品から10作品を選ばせていただきました!詩を投稿していただいたみなさま、ありがとうございました!

次回イベントは、2022年7月7日(木)から始まります!第7回詩の投稿コンテストのテーマは、「空」です!

今後とも一かけらの今を、何卒よろしくお願い申し上げます!


次回もぜひご参加くださいね!

一かけらの今

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あなたに告白するのは きっと 恋の終わり あなたをあきらめることは きっと 恋の始まり 思い出だけ それでいいの いつかは今が コワくなるから

プロフィール

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うれしいって本当は、悲しくてつらいこと

かなしいって本当は、やさしくてあたたかい

小さなバラの雨が、今日も明日も降って

心は涙になる
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