[結果発表]第7回「空」[詩の投稿コンテスト]

詩の投稿コンテスト「空」

詩の投稿コンテスト第7回「空」へ、たくさんのご応募ありがとうございました!

応募作品数は382作品となり、参加していただいたみなさまには感謝の心でいっぱいです!

どの作品も素晴らしく、選考はとても大変でしたが、何ものにも代えがたい時間となりました。

それでは、今回応募された作品の中から、受賞作品を紹介します!


🏆大賞(賞金3万円+選評)


🏅橘しのぶ(ジョバンニ)様
Twitter: @kirainarasatte


真っ青な螺旋階段は
あの子と私の秘密基地です
階段を上がれば空が広がり
下りたら海です
あの子と私
追いかけっこをしました

Le ciel 空は男
La mer 海は女
永遠に交わらないよ

あの子の澄んだ声が悲しくて
ふり返ったら
一羽のカモメがゆっくり
飛んでゆきました
夏休み最後の日でした

橘しのぶ(ジョバンニ)
・選評
あの子と私の追いかけっこ。楽しいはずなのに、どこかに寂しさが宿っている。永遠に交わらない空と海。一羽のカモメ。夏休み最後の日に見た光景は、いつまでも胸の中に輝き続ける。そんな気持ちにさせてくれる美しい詩です。(菅原逢生)

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🏆準大賞(賞金2万円+選評)


🏅.kom様
Twitter: @shioyomuhito


「空」

君との終わりを感じながら
空を見上げていた
いつ以来だろう
こんなにゆっくり空を見るのは
考えるのは君のことばかりだけど
涙が溢れないように
無理だよ
上を向いたくらいじゃ
いっそ雨空なら
ごまかせたのに

.kom
・選評
空を見上げる理由。君との終わりを感じて、涙が溢れないように、いつまでも空を見ていたいという気持ち。もし涙を隠せるとしたら、雨空に包まれるしかなくて。その時の訪れを覚悟するしかない瞬間に、胸の痛みが伝わります。(菅原逢生)

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🏆入賞(賞金2千円+選評)


🏅高柳文様
Twitter: @aya07165


この空は
遠く離れた
君の街へと
続いている

元気かな
会いたいよ

もう友達にも
戻れないけれど

空を見上げて
君の幸せを
願います

高柳文
・選評
会いたいけれど会えない。友達にも戻れない。君の住む街と、つながっているのはこの空だけ。「会いたい」気持ちは消え去らず、君の幸せを願うことしかできない今に、いつの日か終わりが来るように、希望を託したくなる詩です。(菅原逢生)

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🏅滝本政博様
Twitter: @galapa7


変わる季節の
空の下で
空から降るものに包まれ
あなたは電車に乗る
十代に見えてしまうと感じたのは
茶のベルベットと明るいコートのせいだろうか
わたしを友人に紹介するのだという
いつもと違う口紅の色を覚えている
車窓には暮れようとする空が鈍く金色に輝いていた

滝本政博
・選評
「鈍く金色に輝いていた」車窓から見える暮れていく空、そして、「友人に紹介するのだという」あなたの姿。9行の詩の中に、美しい物語があります。幾千の物語に包まれながら、詩というものに帰結する言葉たちは、まるで魔法のようです。(菅原逢生)

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🏅Tomomi ☕️様
Twitter: @0430tomomi


「空」

あなたは私の空です

ふと見上げるとそこにある

涙が溢れないように上を向くと

空の青さに救われる

調子に乗ってハメを外すと雷が落ちる

泣いた後には虹をかけてくれる

でも 

手を伸ばしても

決して届かない…

そんな人です

Tomomi ☕️
・選評
「上を向くと 空の青さに救われる」「泣いた後には虹をかけてくれる」あなたの存在は空であり、だからこそ、手を伸ばしても決して届かない。そんな人がいてくれたら、うれしくて、そして切なくなるでしょう。幸せとやるせなさを感じる詩です。(菅原逢生)

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🏅おろかし様
Twitter: @qfVg3gHJKq0MOqB


『空』
空はいつでも見てるから
風を使ってあの人に
告げ口されてもいいように
僕は今日を生きている

空はいつでも繋いでくれて
月を使ってあの人を
感じさせてくれるから
僕は今日も頑張れる

空は時に厳しくて
雨を使ってこの僕に
忘れてはいけない事を
心の奥にうちつける

おろかし
・選評
空があるからこそ、「僕は今日を生きている」「僕は今日も頑張れる」あの人がいるからこそ、「僕は今日を生きている」「僕は今日も頑張れる」。そして空は、大事なことを教えてくれる。信じること、強い気持ちを伝えてくれる詩です。(菅原逢生)

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🏅笠原メイ様
Twitter: @higuchimasakazu


愛という名の摩擦で
軋む観覧車の揺れ方が好き
見上げた空から
悲しみが屋根に降りる
花の形をして 猫の形をして
涙の形をして 一文字違いの
マーク・ポリウドが笑う
それを歌と勘違いしてしまわないように
両手を広げる 光に包まれる
一番幸せだった頃を思い出して
サヨナラという名前の
詩を抱いた

笠原メイ
・選評
見上げた空から、悲しみが、花の形をして、猫の形をして、涙の形をして、屋根に降りてくる。歌と勘違いしてしまわないように、両手を広げる、光に包まれる。そして、サヨナラという名前の詩を抱く。愛という名の摩擦は、今も観覧車を軋ませている…心を揺さぶられる詩です。(菅原逢生)

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🏅ナガオカケイ様
Twitter: @offering1201


だれにも見えない飛行機が
まっすぐひいた線の内側
奥ゆかしい重力による
あいかわらずの地上の感触
洗濯機まわそう雨降るかな
雑誌がつけた三つ星探すか
もうすぐ夕方になるけれど
そろそろ無事に着きましたか
みおくるための気持ちみたいな
世界の白もぐりこんでくるんだ
きみの抜け殻ときれいな青空

ナガオカケイ
・選評
「あいかわらずの地上の感触」何気ない日常の中に、いくつもの特別が混ざって、独特の空気が感じられます。「そろそろ無事につきましたか」その問いかけは宙をさまよい、「きみの抜け殻ときれいな青空」がある、どこか爽快感を抱かせる詩です。(菅原逢生)

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🏅cofumi(こふみ)様
Twitter: @cofumi8


茜色の空めがけて
小さな靴を飛ばした
あの頃の二人はまだ
恋なんて知らなかったね

ただの幼馴染
それでもいいと思っていた
今は、少しでも長く
側に居たい

明日天気なれと
あの頃の様に占う
表が出たら
君の手を握ろう

cofumi(こふみ)
・選評
「恋なんて知らなかった」幼馴染の二人。あの頃と今をつなぐものは、空と、靴飛ばしの天気占い。それまでになかった恋心が、いつしか心の奥に宿って、晴れが出たら「きみの手を握ろう」という決意。心が温かくなる詩です。(菅原逢生)

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🏅草野理恵子様
Twitter: @riekopi158


彼女が花瓶になった
星空の下
星が山吹色に光って
それとは関係なく花は白いまま
彼女も白い花瓶のまま
倒れ込んできた
水が零れるよ
僕は一生懸命支えた
胸を持つけど許してねって言ったら
少し笑ってひびが入った
もういいから笑わないでって言ったのに
言ったのに
笑った
嬉しそうに
星が明るい

草野理恵子
・選評
白い花瓶になった彼女。星空の下。笑ったら、ひびが入ってしまう。「もういいから笑わないでって言ったのに」それでも彼女は笑う。星が明るい。「僕」が一生懸命支えるのも、彼女がうれしそうに笑うのも、どこか哀しい、そんな気持ちになる詩です。(菅原逢生)

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次回予告


今回は、たくさんの応募作品から10作品を選ばせていただきました!詩を投稿していただいたみなさま、ありがとうございました!

次回イベントは、2022年10月7日(金)から始まります!第8回詩の投稿コンテストのテーマは、「光」です!

今後とも一かけらの今を、何卒よろしくお願い申し上げます!


次回もぜひご参加くださいね!

一かけらの今

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あなたに告白するのは きっと 恋の終わり あなたをあきらめることは きっと 恋の始まり 思い出だけ それでいいの いつかは今が コワくなるから

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