蛹
恋愛詩
蛹
サナギのような
こころもとない
季節はいつも
毛布をかぶって
目を閉じる
油断をすれば
すぐに浮ついてしまうから
陽が落ちて
落ち着いたころ
空気を吸いに
外に出る
静かな夜に
ひとりベンチで
桜を眺める
あなたを想って
伝う涙は
羽化するわたしが
生きてる証
- 掲載されている作品の著作権は Ikep 様に帰属します。
ここにあるのは「恋愛詩」です。
「答え」は、あなたの心の中にあります。
あなたと同じ迷いを迷い、
あなたと同じ喜びを喜ぶ。
あなたの心にある「やさしさ」に、
小さな言葉が届きますように。
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