À Tokyo, 19 heures.
春を待ちわびる2月の柔らかな光は、
温もりという魔法。

今夜ご紹介する featured poem は、
ありくま様の恋愛詩、
「溶ける前に」。
@arikumatter

冷たい雪の下、
たった一人で耐えてきた誰かの心に、
そっとマフラーを巻いてくれるような、
深い慈愛に満ちた一篇です。

どうぞ、ストーブのようなやさしさ、
言葉の体温に触れてみて。

溶ける前に

Created by 一かけらの今

積もって積もって 重くて重くて

大変だったね もう大丈夫だよ

それでも 頑張って頑張って

溶けずにいてくれて ありがとう

あなたが伝えてくれたから

僕はずっと あなたの温もりになれる

雪解けの朝に、自分を抱きしめるための準備

重たく積もった雪。
ときに歩く人の足を止め、
その肩に重くのしかかる孤独。

ありくま様の「溶ける前に」を読んだとき、
私はかつてこの街の片隅で、
誰にも言えない孤独を抱えていた、
自分を思い出しました。

今の世の中は、
軽やかであること、スマートであることを、
求めすぎているのかもしれません。

けれど、恋愛も、そして生きることも、
本来はもっと重たくて、不器用なもの。

私たちの心には知らぬ間に、
目に見えない「重たい雪」が
降り積もっているのかも。

そんな時、この詩は
「大変だったね」と、
毛布のようなやさしさで、
語りかけてくれます。

完璧じゃなくていい、
消えてしまわずに、
形を保って
「そこにいてくれたこと」
そのものを肯定する。

「Merci d’être là
(そこにいてくれてありがとう)」
そんな言葉があるけれど、
この一篇にはまさにその精神が流れています。

Une image n’est rien sans vos mots.

― あなたの言葉のない image は、
あなたの言葉なしには何ものでもない

Une image, sans vos mots,
c’est un plan sans voix.

#恋詩絵 Created by 一かけらの今

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Poetry
***
ありくま

Illustration
***
一かけらの今


for those who still believe in love.
まだ愛を信じている、すべての人へ。

  • 掲載されている作品の著作権はありくま様に帰属します。

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