恋愛相談は「占い」がベスト?幸せになる条件を確認
恋愛に関する悩みを、誰にも打ち明けられずに苦しんでいる人は少なくありません。
「誰かに恋愛相談したいけど、どうしようかな?」と考えたときに、あなたは以下のような選択肢を思い浮かべるのではないでしょうか。
- 友だち(あるいは家族)に相談する
- SNSやインフルエンサーに頼る
- ウェブ検索を利用する
- 占い・スピリチュアルなどのサービスを使う
- 心理カウンセラー・公認心理士などに相談する
中でも、「占い」に頼る人は多く、矢野経済研究所による2024年の占い・スピリチュアル関連ビジネス市場に関する調査では「占い」が997億円、「スピリチュアル」にまで広げると2023年度で4兆2,418億円になり、高い人気(利用者が多い状況)を誇っていることがうかがえます。
参照:占い・スピリチュアル関連ビジネス市場に関する調査を実施(2024年) | ニュース・トピックス | 市場調査とマーケティングの矢野経済研究所
このことから、「恋愛相談は占い!」と考えてしまう人が多いようですが、はたしてそれがベストな選択肢といえるのでしょうか?
このページでは、これらの恋愛相談に筆者が「傷ついてしまうかもしれないから、気をつけて!」と言いたい理由について解説します。
もちろん「恋愛相談で幸せになる方法ってあるの?」という疑問に対する回答も後半で説明するので、ぜひ読んでみてくださいね。
※「おすすめの恋愛相談サービス」など、具体的なサービスの紹介はしておりません。「恋愛相談で傷ついたらどうしよう」「失敗したら嫌だな」というあなたの不安をサポートするためのコラムです。
「とにかく今すぐ恋愛相談したい!」という方は、このページでは問題が解決しませんので、大変お手数ですが恋愛に関する相談サービスを紹介してる別のウェブサイトをご利用くださいね。
恋愛相談したい人が気をつけるべきことって?
先ほど紹介した5つの選択肢について、「どうして気をつけなければいけないの?」と思われた方も多いかもしれません。
さっそく、「恋愛相談したいなら、慎重になった方がよい」理由を説明します。
Case 1 ~ Case 5 までサクッと読めますので、ぜひお時間をいただけたら嬉しいです。
● Case 1|友だち(あるいは家族)に相談する
このページを読んでいるあなたは、「友だちや家族になんて相談しないよ、だから困ってるのに…」と思っているかもしれません。
ただし、中には「友だち、もしくは家族に相談しようかな」と悩んでいる人もいるでしょう。(飛ばしたい人は Case 2 へスクロールしてください)
友達・家族への恋愛相談が「難しい」理由は3つあります。
- 身近な存在すぎて客観的な意見がもらえない(「遠慮」「配慮」が発生する)
- 友人の場合、関係が終わる可能性がある(実は同じ人が好きだった、など)
- 恋愛相談の内容をあなたと面識がある第三者にバラされるリスクがある(守秘義務などがない)
あなたのパーソナリティを理解しているからこそ、「友だち」「家族」はあなたに寄り添った回答の提供が可能といえます。しかし、こと「恋愛相談」となると感情のもつれや想定外の誹謗中傷にあってしまうことがあるでしょう。
「まずは疑ってみる」「結果的にデメリットになってしまう」可能性を意識することが、恋愛相談の相手を選ぶ上での基本的な考え方となります。
● Case 2|SNSやインフルエンサーに頼る
YouTube・Instagram・X・TikTokなど、SNSで活躍するインフルエンサーの投稿を見て、彼らの「推し」活動をしている人は多いものです。
きっと「あの人はいつも私の味方だ」「私に親切にしてくれる、嬉しい、幸せ」と感じていることでしょう。
しかし、彼らが「人気商売」をしていることを忘れてはなりません。インフルエンサーは「あなたの応援がメリットになるから」味方でいてくれる・幸せを与えてくれる一面もあるのです。
残念ながら、彼らにとってあなたは「お客様の1人」であることは事実といわざるを得ません。もし彼らがあなたを「自分のメリットにならない」「遠慮したいお客様」だと判断したら、距離を置かれる可能性もあるでしょう。
「そんな人じゃない!」と彼らをかばうあなたのやさしさは尊いものです。しかし、見えているものと見えないものが「違う」というのはよくあります。結果的に、ミュートされたり、ブロックをされたりなど、あなたがひどく傷ついてしまうこともあるのです。
● Case 3|ウェブ検索を利用する
GoogleやYahoo!などの検索サービスを使って、恋愛の悩みのヒントを見つけようとする人もいるかもしれません。
しかし、検索サービスは広告によって成り立っていますから、「あなたがお客様の1人」であることに変わりはないといえます。
ウェブサイトを見ているときに流れる広告や、商品・サービスへのリンクは、それが「商売である」ことの証拠です。
「本当に有益なもの」は人目の付かない場所にあります。あなたが求める「あなたの個別の事情に寄り添った」答えにたどり着くのは困難といわざるを得ないでしょう。
正解が1つしかないもの(水の沸点の温度や、地球の公転周期など)を調べるのには便利なウェブ検索ですが、より具体的で感情的な理解を要する質問には向いていないといえます。
● Case 4|占い・スピリチュアルなどのサービスを使う
恋愛相談を、占い・スピリチュアルに頼ろうとしている人は少なくありません。
もしあなたが占いなどで「恋愛相談したいな」と考えているのなら、「絶対当たる占い師を探したい!」と必死になるのは当然のことといえるでしょう。
しかし、占い師・スピリチュアルアドバイザー側も「お客様が望んでいるもの=当たる占いをすること」を提供しようと必死です。
占い師と呼ばれるメンターは「当たる(と思われる)」ことに重点を置いていますから、当然、恋愛相談の回答は確率変数(サイコロを振ったときに出る目)になります。つまり、思い切ったことを言うことが、「当たる」占い師には必要なのです。(ズバリ言うわよ、なんて言葉がはやったこともありましたね)
もし、本来は「叶う」はずの恋だったのに、占い師や霊視の先生が「当てる」ことに注力するがあまり、心ないことを告げてあなたがその恋を諦めたら、未来はつぶされてしまうでしょう。
※筆者が過去に某電話占いサイトの運営にかかわっていた際、占い師の先生には「当たるかどうか」は「コインを投げて表が出る確率」であると説明していました。つまり50%です。ただし、コインを投げる角度や力によって確率は変動します。その「角度や力」が占い師の能力であり、結果的には計算技法でしかないのです。
参照1:統計学I |慶應義塾大学 商学部・商学研究科
参照2:コイントスどっちに賭ける? 35万回調べた人は勝ち方を知っている:朝日新聞デジタル
参照3:Dynamical Bias in the Coin Toss | SIAM Review
● Case 5|心理カウンセラー・公認心理士などに恋愛相談する
では、膨大な知識量を持ち、心理状態を理論的に把握できる心理カウンセラー・公認心理士などに恋愛相談するのはどうでしょうか。
彼らは比較的「冷たい」です。あなたに寄り添って感情移入してくれたり、肩をさすって慰めてくれたり、一緒に涙したり、といったことはまずありません。
それは「ファクト(事実)」に基づいて物事を冷静に判断する訓練ができているからです。正しい回答しか返ってこないのが心理カウンセラー・公認心理士といえるでしょう。
あなたは恋愛相談に「正しさ」を求めているでしょうか?「(専門用語などを交えつつ)〇〇という理由ですから、彼とは距離を置いた方がよいでしょう」と言われて納得できるでしょうか?
そして、当然のことながら彼らは「人格者である」とは限りません。以前オンライン診療を行っている某大手企業に所属する医師が、まるで相談者を精神的に追い詰めるような対応をしたことで「炎上」と呼ばれるような騒ぎになりました。
参照:(終了したサービス名)、登録医師の不適切発言について謝罪 相談者に「ガキンチョ」「世間知らず」
「正しさ」は正解ではありません。けれど、正しさを受け入れられないくらいあなたが弱っているなら、学術的な答えを求めないことが最善です。
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ここまで読んでくださり、ありがとうございます!
では、「どうしたら幸せになる恋愛相談ができるのか」について、次の章にて解説します。
恋愛相談をしてもよい人・しない方がよい人って何?
あなたがもし、恋愛について誰かに救いを求めたいと思っているのなら、以下のステップを踏んでください。
● STEP1|分析する(リスク管理)
● STEP2|信じる(決断)
何をするにしても、まずは「分析する」ことから始めましょう。それは「信じる・決断する」に至るための手続きです。
● STEP 1|分析する(リスク管理)
リスク管理には、以下のようなポイントがあります。
- 信頼に値する相手か
- 得られる情報が正確かどうか
- リスクを分散させるべき
恋愛相談には、人間関係の破綻・経済的なダメージといったリスク発生の可能性が伴います。
まずはどのようなリスクがあるのか見極めましょう。そして、リスクは「1つではない」ことにも注目します。
信頼関係だけ、金銭面の心配だけ、といったリスクの一極集中化は、あなたを危機的な状況に陥れるでしょう。
分析するコツは、あなたが「5年前の自分」に悩みを打ち明けられたと仮定して、どうすれば「5年前のあなた」を納得させられたかを考えることです。
「筋道立てて理論的に説明してくれたら、5年前の自分は納得してくれるかな」「感情の部分に寄り添って、共感してくれたら、5年前の自分は今の自分の言うことを聞いてくれたかな」というように、シミュレーションをしましょう。
「5年前の自分を説得する自信がない」「5年前の自分には何を言っても無駄だったかも…」そう思うのなら、恋愛相談は「しないほうがいい」かもしれません。
「誰の言葉も受け入れられない」状態だとしたら、あなたが「傷つく」可能性は高い状態にあるという意識を持つことが大事です。最悪の場合、恋愛相談は損失や失望に変わってしまいます。
● STEP 2|信じる(決断)
次のステップは、信じること・決断することです。
結局、「心の底から信じること」が、悩みを解決に導くための最善の道であるといえます。
恋愛相談によって悩みが解決する人は、「その回答を信じて行動に移せた人」だからです。
「信じる」ことは、合理性を超えた感情や意志の表れであり、時にはリスクを受け入れる行為ともいえるでしょう。つまり、「あなたの悩みは解決する可能性がある」ということです。
恋愛関係や結婚生活が「うまくいく」人というのは、分析・リスク管理(「借金はしていないか?」「価値観は合うか?」など)を行い、あとは「信じる(過度な干渉を避ける)」ことができた人といえます。
あなたの強さを尊重します(Respecting the power within you♡)
ここまで読んでくださった方、もしいましたら、心から感謝いたします。
中には「全部わかったような顔して、勝手なことを言わないで」「あなたに何がわかるの?」と思われた方もいるかもしれません。
せっかくお時間をいただいたのに、お力になれず、大変申し訳ありません。
このページは、ネットに無数に存在するどうということもないページの1つです。
しかし、あなたが恋愛相談で傷ついてしまうことを防ぐためのメソッド、そして恋愛相談したい人が幸せになるための条件について語っていることをご理解いただければ、と思います。
「納得できない」ということでしたら、私はあなたの意志の強さを尊重します。
きっとその強さは、時と共に自信になってあなたを輝かせてくれるはずです。けれど、「恋愛相談をする=人に頼る」という決断は、しばらく待った方がよいかもしれません。
あなたは自分の力で未来を切り開いていける人です。きっと何年かたった後、今を振り返ってみたら「あのとき、どうしてあれほど悩んでいたんだろう」なんて、思ってしまうのではないでしょうか。
「分析する」「信じる」の2STEPをすんなり受け入れられた人は、きっと「恋愛相談=他人に頼ること」で幸せな未来が手に入れられるはずです。
お付き合いくださり、ありがとうございました。