[結果発表]第10回「色」[詩の投稿コンテスト]

詩の投稿コンテスト 第10回 「色」

詩の投稿コンテスト第10回「色」へ、たくさんのご応募ありがとうございました!

応募作品数は317作品となり、参加していただいたみなさまには感謝の心でいっぱいです!

どの作品も素晴らしく、選考はとても大変でしたが、何ものにも代えがたい時間となりました。

それでは、今回応募された作品の中から、受賞作品を紹介します!


🏆大賞(賞金3万円)


🏅トオヤマ モトハル様
Twitter: @motoharu_toyama


「恋色」

モノクロ世界に
君あらわれて

憂鬱ブルーが
夕闇とけた

心の狭間に
虹が架かる

小麦の肌に
淡く光る

恋はカーキで
茜色のグレー

トオヤマ モトハル

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🏆準大賞(賞金2万円)


🏅水木なぎ様
Twitter: @cherie03870909


窓越しに見える
テーブルに飾られた一輪の花
鮮やかな黄色にはっとする

くもり空の中で
ふり返る
視線を待ってたようにそこにある

小さな存在に気づく時
顔を上げて
テーブルより上に

視線の先に
まとまって青信号になる
まっすぐに伸びた大通り

世界の全部が歓迎してる

水木なぎ

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🏆入賞(賞金2千円)


🏅イジュ まったり弾き語り様
Twitter: @C8fq8EfFqEotx77


「春色」
街角で咲く花が歌う
雪解け水は空を映す
Hello, 淡い想い出
特別じゃない日々のカケラ

新しい声 懐かしい匂い
どうか明日へ繋いでおくれ

忘れたくない涙が乾いて風を呼ぶ
君の街にも届いていますか?
春色 想い出に負けない未来へ

イジュ まったり弾き語り

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🏆入賞(賞金2千円)


🏅ナガオカケイ様
Twitter: @offering1201


ありがとうの温度
さようならの速度
水と砂のかわりばんこ
車が黒を人が白を
ふたりで赤を見つめたら
ひとりで青を渡りましょう
景色が何も変わらないほど
澄んだ心にうつる世界に
「もっと」が点滅して
「またね」が灯ります
色んな愛の歪なかたち
一色の夢のまっすぐなみち
きれいな黄色い太陽のうた

ナガオカケイ

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🏆入賞(賞金2千円)


🏅こういち様
Twitter: @iwVtbjJOMZfGBoB


「坂の上の人魚」

坂の上に佇む夕映えの少女は
オレンジの海に浮かぶ人魚だった

やがて人魚の時間は過ぎる
坂の上でゆっくりと振り向いたきみ
さざ波のように広がる微笑み

坂の上の人魚は今日
坂の上のチャペルで
坂の上の思い出を
花束にして空に投げる

坂の上を見上げ続けた僕とともに

こういち

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🏆入賞(賞金2千円)


🏅Junnosuke_Hanasaki様
Twitter: @JHanasaki


終電まであと5分
君のアパートまで
200mの信号で
今日はバイバイと手を振った

時間の余裕はなかったけど
赤に変わるまでと
君の背中を見送った
もちろん君は振り向いたりしない

月もなく
車も通らない交差点に
青の点滅が
やけに忙しなく明るくて
ビル風が強く吹いていたことを
よく憶えている

Junnosuke_Hanasaki

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🏆入賞(賞金2千円)


🏅草野理恵子様
Twitter: @riekopi158


記憶狩りにあった後
彼と一緒に送られてきた浅黄色の紙を開いた
それには何も書かれていなかった
小石が投げ込まれ
割れた窓から浅黄色の紙は宙を舞い
それぞれのものに張り付いた
空に海に木に花に土に
胸に額に唇に指に爪に
瞳に
一度も耳にしたことの無い声で
一つ一つの色彩の物語が読み上げられた

草野理恵子

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🏆入賞(賞金2千円)


🏅橘しのぶ(ジョバンニ)様
Twitter: @kirainarasatte


貴女の背中は一面のひまわり畑だった。その真ん中のトロッコに乗って僕は何処へ行こうとしていたのだろう。トロッコがガタンと鳴って、ちりぢりになったひまわり畑は過去へ過去へ飛び散った。金色の油になりたいと貴女の声がした途端、金色の油のような愛のような憎しみのような思念に溺れる僕がいた。

橘しのぶ(ジョバンニ)

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🏆入賞(賞金2千円)


🏅ステッセル☆寅太郎様
Twitter: @tiisana_zenshin


「色」

深い深い青色お空も
険しい険しい鉛色へ

やがて

冷たい冷たい暗色の
雨がザーザー降ってくる

心も茶色く濡れてゆく

でも

やがてピンクに咲き誇る
お花がグングン育つ時

そんな事考える
黄色い気分の散歩道

ステッセル☆寅太郎

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🏆入賞(賞金2千円)


🏅笠原メイ様
Twitter: @higuchimasakazu


黒いインクで青い海を描く
カモメは透明の鳴き声を響かせる
ヤシの木が緑の帽子を振っている
彼女のサーフボードは蜜柑色
高い波に乗れれば気持ちは金色
でも夜になれば
ビーチから色が全部なくなる
お月様は寂しがり屋で人見知り
星座の周り残った白を集めて
また新しい朝を描こうとしている

笠原メイ

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次回予告


今回は、たくさんの応募作品から10作品を選ばせていただきました!詩を投稿していただいたみなさま、ありがとうございました!

次回イベントは、2023年7月7日(金)から始まります!第11回詩の投稿コンテストのテーマは、「風」です!

今後とも一かけらの今を、何卒よろしくお願い申し上げます!


次回もぜひご参加くださいね!

一かけらの今

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あなたに告白するのは きっと 恋の終わり あなたをあきらめることは きっと 恋の始まり 思い出だけ それでいいの いつかは今が コワくなるから

プロフィール

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うれしいって本当は、悲しくてつらいこと

かなしいって本当は、やさしくてあたたかい

小さなバラの雨が、今日も明日も降って

心は涙になる
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