[結果発表]第8回「光」[詩の投稿コンテスト]

詩の投稿コンテスト 光

詩の投稿コンテスト第8回「光」へ、たくさんのご応募ありがとうございました!

応募作品数は421作品となり、参加していただいたみなさまには感謝の心でいっぱいです!

どの作品も素晴らしく、選考はとても大変でしたが、何ものにも代えがたい時間となりました。

それでは、今回応募された作品の中から、受賞作品を紹介します!


🏆大賞(賞金3万円)


🏅もとし📝 140字小説と詩で生きるを書いてる人様
Twitter: @motobaritone


【階段】
田舎の小径で君を思い出す
歩けない僕は
隣を歩くことが夢だった
幼いながらに下心
日が沈む頃
階段を上がる時君の手を借りた
月の光が差し込みそうで
淡い恋心がバレそうで
僕は必死に身を挺(てい)して
光が当たらないように背を向けた
バレたところで気持ちは隠せない
君は笑ってた気がした

もとし📝 140字小説と詩で生きるを書いてる人

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🏆準大賞(賞金2万円)


🏅草野理恵子様
Twitter: @riekopi158


黒い川をながれるの
足先ぴんとのばしたら
そのままゆっくりながれてく

街も家もわすれたの
父さん母さんわすれたの
兄さん姉さんいたかしら
となりに犬もいたかしら

春夏秋冬集めたら
なぜか黒くなっちゃって
バレエシューズだけ光る
赤く名前が書いてある
私は名前を忘れたの
きっと可愛い名前なの

草野理恵子

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🏆入賞(賞金2千円)


🏅滝本政博様
Twitter: @galapa7


衣装を剥ぎ取られた朝 
光射すその場所に わたしはいた 
あなたが そこにいたからには  
鳥達は今日も空で生きる 
わたしたちは あなたは 笑うだろうか 
野辺に咲く花のように香るのだろうか
季節の風を身に纏う芳しいあなたと 
野茨の靴で戸外へと歩き出す
まばゆい光をかきわけて

滝本政博

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🏆入賞(賞金2千円)


🏅Kz様
Twitter: @24noKz


君が産声をあげたあの日を
忘れない
君のその笑顔
君が私を呼ぶ声を
忘れない
最期にくれたありがとうを
忘れない

初めて友達が出来て喜ぶ君を
忘れることはないと思っていた
失恋した君を
励ましたかった
一緒にお酒を飲みたかった
叶うことはないんだね
君は光になった
私が生きていく為の道標に

Kz

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🏆入賞(賞金2千円)


🏅とがし ゆみこ様
Twitter: @yumicomachi


恋する
こころは
ひかりでできているんだよ


あなたは言った

恋のこころには重さがない
手のひらからあふれこぼれ
ことばにもおさまらない

あなたからわたしへ
わたしからあなたへ

ただひとすじに差すひかり

それは
やがて

なみだの夜を照らし
ほの明るくふたりを包む

恋ごころ
という
ひかり

とがし ゆみこ

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🏆入賞(賞金2千円)


🏅中西邦春 Kuniharu Nakanishi様
Twitter: @John92865


カメラのなかは
いつも真っ暗

そこに一瞬だけ
光が入って
世界をまるごと映し出す

人の心も
きっとそんな風にできている

冬の国道の匂い
振り向いた猫の顔
あの人が最後に落とした言葉

そんな
一瞬の光のようなものを
いつも待っている

中西邦春 Kuniharu Nakanishi

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🏆入賞(賞金2千円)


🏅瑠璃(Ruri)様
Twitter: @account4101


『光』  瑠璃

いつかの夏ふたり
テトラに寝そべって
暗い海を見ていた

遠く揺蕩う漁火が
沖を照らして
そこだけが
幻のように明るかった

ライターを点ける度
浮かび上がる
あなたの横顔

「もう会えないの」って
言葉をその度に心にしまった

恋にすらなり得なかった
あの夜の光を
今も探している

瑠璃(Ruri)

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🏆入賞(賞金2千円)


🏅ミナト螢様
Twitter: @RararaMirai


自転車置き場に届く光が
まだ短くて生まれたばかりで

真っ直ぐに
息をしている

僕も光も
躊躇いながら
前へと進み

その眩しさで
顔を塗られたら
心が解れて
ひとりでも笑った

透明な絵の具は
どこにも
売っていないから

もしもこの先
光が輝けない時は
僕の眼差しを
分けてあげたい

ミナト螢

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🏆入賞(賞金2千円)


🏅cofumi(こふみ)様
Twitter: @cofumi8


「初恋のように」

砂をさらって行く
波を見ながら
熱い想いを冷ます

「好き」と言えば
恋は始まるかもしれない
でも 片想いだけが
残るかもしれない

夕暮れに聞いても
応えはない

初恋のように
ときめきの光の中
不安の波が押し寄せる

cofumi(こふみ)

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🏆入賞(賞金2千円)


🏅みゆう様
Twitter: @vMCLYPQ7RXFW9l3


あなたを想う
世界が光る

顔を洗う
櫛を通す
靴を履く

あなたを想うと
世界は光る

水を飲む
目を閉じる
光る

魂は光なのだと
教えてくれた
あなた

ならば
想いもまた
光なのだろう

あなたを想う
世界は光で満たされる

ほらまた

淋しさに呼応して
一層輝く、光

みゆう

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次回予告


今回は、たくさんの応募作品から10作品を選ばせていただきました!詩を投稿していただいたみなさま、ありがとうございました!

次回イベントは、2023年1月7日(土)から始まります!第9回詩の投稿コンテストのテーマは、「声」です!

今後とも一かけらの今を、何卒よろしくお願い申し上げます!


次回もぜひご参加くださいね!

一かけらの今

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あなたに告白するのは きっと 恋の終わり あなたをあきらめることは きっと 恋の始まり 思い出だけ それでいいの いつかは今が コワくなるから

プロフィール

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うれしいって本当は、悲しくてつらいこと

かなしいって本当は、やさしくてあたたかい

小さなバラの雨が、今日も明日も降って

心は涙になる
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