[結果発表]第5回「心」[詩の投稿コンテスト]

詩の投稿コンテスト第5回「心」

詩の投稿コンテスト第5回「心」へ、たくさんのご応募ありがとうございました!

今回は過去4回のイベントを上回り、応募作品数は519作品となりました!

作品が日々投稿され、たくさんの詩に触れられたことは、とてもうれしく、感謝しかありません。

そのぶん、選考は大変でしたが、それもよい思い出です。

それでは、今回応募された作品の中から、受賞作品を紹介します!

ぜひみなさまも詩に触れていただき、やさしい気持ちになっていただければ!と思います。


🏆大賞(賞金3万円+選評)


🏅おろかし様
Twitter: @qfVg3gHJKq0MOqB


「心」
あなたの あなたの
心の声は
私に 私に
届いています
会えなく ても
心いっぱい
あなたを想えば
元気がでます

私の 私の
心の声は
あなたに あなたに
届いていますか
会えなく ても
心いっぱい
いつもあなたを
想っています

おろかし
・選評
会えなくても、心いっぱいに想い続ける、「私」の存在。会えなくても、心いっぱいに届いている「あなた」の心。ひとつの心がひとつの心と呼応して、心が満たされていく瞬間に、胸が打たれます。(菅原逢生)

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🏆準大賞(賞金2万円+選評)


🏅滝本政博様
Twitter: @galapa7


心を聞く
春の日に
風の吹く草原で
心が広がるとき
どんな音楽を奏でるのか
心の肩越しに日が落ちる時
どんな鳥が鳴くのか

心は熱と液体で出来ており
さざ波がそれを包む
スカートの中で猫を飼う
収穫の秋には子供を産む
心によく似た子供を

心を読む
その物語を
何処からきて何者であるかを

滝本政博
・選評
「心を聞く」始まりは春の日。心の中で耳を澄まして、その音を聞くとき。心が紡ぐ物語から、寂寞と希望が生まれます。「心を読む」その物語から、この詩の持つ優れた感性が伝わります。(菅原逢生)

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🏆入賞(賞金2千円+選評)


🏅牧村燈様
Twitter: @1tMjrcLwrSpIFHl


貴方が喜んでくれるなら
私は何をあげてもいいのに
子供の頃から
ずっと大切にしていた宝箱にも
貴方の気を引けそうなものは
何もない

貴方が悪魔なら
寿命をくれと言うかしら
それならとても簡単なのに
代わりに貴方の心をください
君が好きだと毎日言って
明日がもう限りでも

牧村燈
・選評
たとえ刹那でも、思い切り「好き」だといえるなら、その想いは、宝石になります。何もなくても、何もかもあげたい。「貴方」の「好き」が聞きたくて、「貴方」の心を手にしたい。そんな純粋な心がここにあります。(菅原逢生)

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🏅もとし🍩140字小説で遊ぶドーナツ様
Twitter: @motobaritone


貴方の言葉
あんなに心地よい
響きだったのに
あんなに温かく
そして強く
支えてくれたのに
心の隙間を
埋めてくれたのに
あの頃は
暖炉に灯った炎より
熱く熱く貴方に燃えた
言の葉が雪雲に乗って
きっと伝えてくれたと
信じていたのに
なのに貴方は
貴方の言葉は
色を灰色に変えて
私の心を突き離す

もとし🍩140字小説で遊ぶドーナツ
・選評
温かく、そして強く支えてくれた、「貴方の言葉」。あんなに心の隙間を埋めてくれたものが、あの頃、熱く熱く燃えていたものが、「私」の心を突き離すとき。心の断絶を描き切った、心が揺さぶられる詩です。(菅原逢生)

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🏅[月野カケラ]生きる活力の詩様
Twitter: @sansanmun


夜の静寂 大切な人想う 夜の音

街の灯り 街の景色 街の音 彩り

その全てを 見上げた空 夜空の月

星の海は 幸せを照らし 運ぶ

そう 確かな希望を 明日を 未来を

その先に きっとあなたが いる

だから悲しみより 確かな希望を

大丈夫 大丈夫 きっと叶うから

[月野カケラ]生きる活力の詩
・選評
たくさんの夜。静寂も、街の音も、見上げた空には、夜空の月がある、そして星の海は、希望を、明日を、未来を運ぶ。「その先に きっと あなたが いる」そして、「きっと叶う」を希求するやさしさ、強さに、心が震えます。(菅原逢生)

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🏅ずんやま ずん子様
Twitter: @Zun_Chann


部屋に残った缶ビール
凍った
窓ガラスに息を吹きかけ
霜は山茶花のようにこぼれて
今も同じような景色だけが繰り返し
私の瞳に反射して、鮮明に映る

あの日の白姫はとっくに初雪に溶けて
さよならさえ誰にも届かないなら
幼い言の葉を胸に閉じ込めて
息をひそめて、闇色の深海へと潜り続けてもいい

ずんやま ずん子
・選評
凍った窓ガラス。山茶花のようにこぼれる情景が、胸の中で再生されます。「さよならさえ誰にも届かない」それならば、深海に潜り続けてもいいという覚悟。繊細な言葉の中に、凛とした決意を感じられる詩です。(菅原逢生)

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🏅みちすけ📘空っぽの絵本様
Twitter: @michisuke369


“心“

遠くて忘れてしまった記憶

まるで今あることのように
鼓動として
僕らの身体に伝えてくる

鼓動は 新しい言の葉となり
いつか想いに変わる

シリウスの蒼い灯火と
共にある暗闇

ここで生きる
僕らの道しるべ

みちすけ📘空っぽの絵本
・選評
遠い日の記憶が、鼓動になり、新しい言の葉になり、そしていつか「想い」に変わる。シリウスの灯火、共にある暗闇。それが「僕らの道しるべ」になる。心の行方、未来に向かう姿が鮮明に刻まれていく詩です。(菅原逢生)

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🏅小木隆司様
Twitter: @ogi_takasi00


もて余していたり
足りなかったり

望む相手には

長すぎたり
短すぎたり

エスパーになんてなれない
だけれど貴方の事を知りたい

もどかしいガンジガラメが
心のかたちだとしても

生きていること
幸せを願うこと

そして
誰かを慈しむ愛とか恋と
呼ばれるものも

昔の人は「心」って名付けたんだ。

小木隆司
・選評
「心のかたち」それは時に我々をガンジガラメにするものです。しかし、「生きていること」「幸せを願うこと」「誰かをいつくしむ愛」それらもすべて、「心」であること。そんな大切なことに気付かされる詩です。(菅原逢生)

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🏅ヘリオライト☀️涼華様
Twitter: @Kotoba_Izumi28


少しずつ
分かり始めてきたと
思ってた なのに
いつだって眼に触れず
曖昧で透明で 距離さえも
近いのか 遠いのか測れず
「大切」と想っていても
誰もかれもがすれ違い
せめて 色さえ視えたらと
四角を作る手
ファインダー越しに
所在を探す
貴方の大切な世界と
そして私の世界

ヘリオライト☀️涼華
・選評
少しずつ分かり始めてきたこと。それなのに、それは曖昧で透明で、「大切」と想っても、すれ違ってしまう。そんな不毛を、実りあるものに変えていく過程。かけがえのない「世界」へとつながります。(菅原逢生)

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🏅yama。@歌詞屋様
Twitter: @yama81fromzld


どうか心よ花であれ
土をつくって
水をそそいで
決して枯れない花であれ
怯える夜にも
ままならない日々にも
明日に咲く花であれ
どうか心よ花であれ

yama。@歌詞屋
・選評
「どうか心よ花であれ」印象的なリフレインに、心が奪われます。誰であれ、弱さや心細さを持っています。それでも、やがて明日が訪れるのなら、この詩を胸に抱いて、一歩を踏み出したくなる…そんな勇気を与えてくれる詩です。(菅原逢生)

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次回予告


今回は、たくさんの応募作品から10作品を選ばせていただきました!詩を投稿していただいたみなさま、ありがとうございました!

次回イベントは、2022年4月7日(木)から始まります!第6回詩の投稿コンテストのテーマは、「それから」です!

今後とも一かけらの今を、何卒よろしくお願い申し上げます!


次回もぜひご参加くださいね!

一かけらの今

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あなたに告白するのは きっと 恋の終わり あなたをあきらめることは きっと 恋の始まり 思い出だけ それでいいの いつかは今が コワくなるから

プロフィール

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うれしいって本当は、悲しくてつらいこと

かなしいって本当は、やさしくてあたたかい

小さなバラの雨が、今日も明日も降って

心は涙になる
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