手紙
恋愛詩
手紙
遠回りしてきたのね
と君が撫でる手紙は
切手の端がめくれ
たくさんの印が付いていた
前の住所から転送されて
手元にやっと届いたそれは
君の手で開けられるまで
まだ自分の仕事は終わっていないと
頑なに封を閉じている
中には大事な言葉が
きっと君が喜ぶ言葉が
そんな言葉を隣にいる僕が
紡げたらいいのに
伝わらない気がして
何も言えない
手紙を書いたあの人は
どんな気持ちでいるのだろう
物理的な距離は僕の方が近いのに
心はこんなにも遠い
君を心から抱きしめられるのは
いつ?
fin d’un début
ある始まりの終わり
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ここにあるのは「恋愛詩」です。
「答え」は、あなたの心の中にあります。
あなたと同じ迷いを迷い、
あなたと同じ喜びを喜ぶ。
あなたの心にある「やさしさ」に、
小さな言葉が届きますように。
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