蜃気楼
恋愛詩
蜃気楼
波打ち際の砂の踊り
ちゃぷんと
はねて
足を濡らす
わたしは蛤の稚貝(こども)
洗われるたびに砂に潜る
大人になっても
蜃気楼吐いては街を呑み込む
桜の貝の可憐さが
遠い空を染めるけど
糸月のかかる空は切なくて
あなたの声だけ
聞いていたい
- 掲載されている作品の著作権はあさこ様に帰属します。
ここにあるのは「恋愛詩」です。
「答え」は、あなたの心の中にあります。
あなたと同じ迷いを迷い、
あなたと同じ喜びを喜ぶ。
あなたの心にある「やさしさ」に、
小さな言葉が届きますように。
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