いまい まり(Mari)さまの恋愛詩集♡悲しくて、やさしい。10の恋の詩
いまい まり(Mari)さまの恋愛詩には、どこか悲しくて、でもやさしい…そんな気持ちがあふれています♡失恋や片想い、切ない告白…ぜひみなさまも いまい まり(Mari)さまの恋愛詩集を読んで、たくさんの大切を感じてみてくださいね♡
許してね
私
とっても幸せなの
あなたと
別れてから
別れたときは
つらかったのが本音
でも今は
とっても幸せ
あなたの顔も
思い出せないほど
だけどこうして
たまに思い出そうと
するぐらいは
許してね
誰でもいい
付き合えるなら
誰でもいい
それが私の
本音だった
だから
好きでもない人と
付き合って
傷付くだけの
人生だった
でも
あなたに
出会ってからは
付き合うのは
あなただけ
そう思うように
なってしまって
よけいに
傷付く人生に
なってしまった
花粉症
この涙は
花粉症のせいだから
そう言って
君は泣いていた
僕は
その涙が
花粉症の
せいではないと
わかっていて
何も言えなかった
そして
今自分が言う
“この涙は
花粉症のせいだから”
僕がいる
愛なんて
この世にない
だって私
誰からも
もらったことが
ないんだから
そう嘆く私に
あなたは力強く
僕が
いるじゃないですか
なんて言ってから
恥ずかしそうに
うつむいた
会いたい
会いたいと
あなたに
言えるのは
あなたに
好かれて
いる人だけ
だから私には
その資格は
ないのだけれど
“会いたい”
その言葉を
スマホで書いては
消し続けている
Journey in to Chapter II
第2章へ続く
Chapter II
一つの光景
お返しの言葉
“頑張れ”
誰もが
私にそう言った
この世から
消えたかった私に
あなたは
“頑張ってるね”と
言ってくれた
だから私は
あなたに
“大好き”
って言うよ
全然違う
夏は暑いから
嫌いなんだ
君がそう
言ったから
私は勝手に
夏に親しみを
感じていた
でも君は
夏を結局
楽しんでいる
だから
私と夏は
似ているようで
君にとっては
全然違うんだ
やまない雨
私の空は
いつも雨が
降っていて
でも
あなたが
現れてから
晴れの日も
だんだん
増えてきた
やまない雨
そんなものは
ないと
思った
なのに
あなたが
いなくなってから
雨は
やまないもの
そう
思っている
CD
CD
返してね
君は僕に
冷たい声で
そう言った
僕は
流行の
CDを返したら
永遠に君と
会えなくなることを
知っていた
だから
返さなかった
あれから
どれだけの月日が
たったのだろう
二度と
会えなくなった君に
時代遅れになった
CDを返すことさえも
今はもう
かなわない
別れの季節
別れの季節といえば
いつかな
君が寂しそうに
そんなことを聞くから
僕は迷わず
春だと答えようとした
私たちにとっては
今だよね
僕の言葉をさえぎって
そう言う君に
僕は何も
言うことができなかった
fin d’un début
ある始まりの終わり
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