少しずつ知るたびに

少しずつ知るたびに
恋愛詩集

路地裏の子猫

出典: unsplash.com

のぞいてみるの


ベッドの中から


小さな四角のその向こう


星たちのダンス


いつも気ままね


宇宙の果ては


いったいどこなの


身体丸めて


まるで路地裏の子猫


何か足りない


やりきれない


見上げるだけの空なんて


きっとロマンも


色褪せちゃうね

This is Me

出典: snapmart.jp

これが私よ!


大好きな映画のように


そう言えたなら


どんなにいいかしら


そんな勇気もないくせに


あの人の前でも


あの子の前でも


笑うことも


泣くことも


すべて すべて


わたしのすべて


きっといつか


両手を広げて

半透明

出典: snapmart.jp

ココアに落とした


ホイップクリーム


ぼーっと眺めた


混ぜてしまえば


何かが終わってしまいそうで


ティースプーンは


お見通し


今のわたしは半透明


混ぜてしまおう


ちいさな不安も飲み干すの


甘く


優しい


大好きなココア

吹き飛ばされる

出典: snapmart.jp

どれだけ手を伸ばしたら


あなたに届くの


しなやかで力強い腕も


擦りむいた膝も


包み込むような声も


遠くを見るまなざしに


吹き飛ばされる


ほんの一瞬


もたれかかる感情


気づかぬフリが


上手になったよ


どれだけ手を伸ばしても


つかめない光

光合成と深呼吸

出典: unsplash.com

カラー咲き誇る


お庭でまどろむ


アフタヌーン


冬を越えて


こんなにも


色彩で溢れてる


お気に入りのスニーカー


光合成と深呼吸


カーテン越しに


15時の鼓笛隊


もう行かなくちゃ


ゆっくりと


踏みしめて


わたしらしく行けばいい


リセットじゃなくて


リスタート


右足からの


おまじない

フィルター越しの小さな世界
あなたとわたしの大きな世界
とってもお似合い
勝手にヒロイン
アンバランスな赤い自転車
押したり乗ったり
このままどこへも行かないで
夢に見ていた永遠の世界

Journey in to Chapter II
第2章へ続く

Chapter II
一つの光景

ひとしずく

出典: snapmart.jp

いつからか


憧れて


いつからか


目で追っていた


少しずつ知るたびに


限りある時間が


過ぎゆくことも


あなたはいつか


わたしを置いて


この場所から旅立つけれど


ひとしずくでいい


希望をください

罪な笑顔と言葉

出典: snapmart.jp

あなたが好きだと言った


あのバンド


解散しちゃったね


貸してくれたCD


なんだか胸がギュッとなる


きっと愛する人も


大切に包み込むのね


「妹みたい」


無邪気な笑顔で


言わないで


できっこないよ


上手な笑顔

トラベラー

出典: unsplash.com

方程式


解けるかな


ふり絞った


言葉重ねても


つかめないの


時間重ねても


堂々巡り


〝今日〟が


〝あの日〟に


変わるとき


「降参です」って


きっと笑って認めるよ


だって わたし


愛を抱える


歪んだトラベラー

あぁ、こんなにも

出典: unsplash.com

ふいに


日記を読み返す


あぁ


こんなにも


わたしのすべて


滲んだ文字も


弾む文字も


あぁ


こんなにも


わたしの毎日


あの時の


風の匂いすら


蘇る


両極端な


慟哭

朝まだき

出典: unsplash.com

閃光感じた背中


振り向けば


歩いてきた道


愛おしい道


未来への道しるべ


人は期待をしてしまうけど


それでいいの


それでいいよね


愛を知って


足跡を刻むの


東の空が


ゆっくりと明けてゆく

fin d’un début
ある始まりの終わり

一かけらの今

312,086 views

あなたに告白するのは きっと 恋の終わり あなたをあきらめることは きっと 恋の始まり 思い出だけ それでいいの いつかは今が コワくなるから

プロフィール

relation

about

うれしいって本当は、悲しくてつらいこと

かなしいって本当は、やさしくてあたたかい

小さなバラの雨が、今日も明日も降って

心は涙になる
about

recommend