少しずつ知るたびに

少しずつ知るたびに
恋愛詩集

路地裏の子猫

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のぞいてみるの


ベッドの中から


小さな四角のその向こう


星たちのダンス


いつも気ままね


宇宙の果ては


いったいどこなの


身体丸めて


まるで路地裏の子猫


何か足りない


やりきれない


見上げるだけの空なんて


きっとロマンも


色褪せちゃうね

This is Me

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これが私よ!


大好きな映画のように


そう言えたなら


どんなにいいかしら


そんな勇気もないくせに


あの人の前でも


あの子の前でも


笑うことも


泣くことも


すべて すべて


わたしのすべて


きっといつか


両手を広げて

半透明

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ココアに落とした


ホイップクリーム


ぼーっと眺めた


混ぜてしまえば


何かが終わってしまいそうで


ティースプーンは


お見通し


今のわたしは半透明


混ぜてしまおう


ちいさな不安も飲み干すの


甘く


優しい


大好きなココア

吹き飛ばされる

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どれだけ手を伸ばしたら


あなたに届くの


しなやかで力強い腕も


擦りむいた膝も


包み込むような声も


遠くを見るまなざしに


吹き飛ばされる


ほんの一瞬


もたれかかる感情


気づかぬフリが


上手になったよ


どれだけ手を伸ばしても


つかめない光

光合成と深呼吸

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カラー咲き誇る


お庭でまどろむ


アフタヌーン


冬を越えて


こんなにも


色彩で溢れてる


お気に入りのスニーカー


光合成と深呼吸


カーテン越しに


15時の鼓笛隊


もう行かなくちゃ


ゆっくりと


踏みしめて


わたしらしく行けばいい


リセットじゃなくて


リスタート


右足からの


おまじない

フィルター越しの小さな世界
あなたとわたしの大きな世界
とってもお似合い
勝手にヒロイン
アンバランスな赤い自転車
押したり乗ったり
このままどこへも行かないで
夢に見ていた永遠の世界

Journey in to Chapter II
第2章へ続く

Chapter II
一つの光景

ひとしずく

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いつからか


憧れて


いつからか


目で追っていた


少しずつ知るたびに


限りある時間が


過ぎゆくことも


あなたはいつか


わたしを置いて


この場所から旅立つけれど


ひとしずくでいい


希望をください

罪な笑顔と言葉

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あなたが好きだと言った


あのバンド


解散しちゃったね


貸してくれたCD


なんだか胸がギュッとなる


きっと愛する人も


大切に包み込むのね


「妹みたい」


無邪気な笑顔で


言わないで


できっこないよ


上手な笑顔

トラベラー

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方程式


解けるかな


ふり絞った


言葉重ねても


つかめないの


時間重ねても


堂々巡り


〝今日〟が


〝あの日〟に


変わるとき


「降参です」って


きっと笑って認めるよ


だって わたし


愛を抱える


歪んだトラベラー

あぁ、こんなにも

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ふいに


日記を読み返す


あぁ


こんなにも


わたしのすべて


滲んだ文字も


弾む文字も


あぁ


こんなにも


わたしの毎日


あの時の


風の匂いすら


蘇る


両極端な


慟哭

朝まだき

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閃光感じた背中


振り向けば


歩いてきた道


愛おしい道


未来への道しるべ


人は期待をしてしまうけど


それでいいの


それでいいよね


愛を知って


足跡を刻むの


東の空が


ゆっくりと明けてゆく

fin d’un début
ある始まりの終わり

一かけらの今

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あなたに告白するのは きっと 恋の終わり あなたをあきらめることは きっと 恋の始まり 思い出だけ それでいいの いつかは今が コワくなるから

プロフィール

relation

about

うれしいって本当は、悲しくてつらいこと

かなしいって本当は、やさしくてあたたかい

小さなバラの雨が、今日も明日も降って

心は涙になる
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