本当を信じたい
星が 眠り始めるころ わたしは おぼろげな夢を見る もうすぐ迫る 暁紅は 鋭い光で まぶたを叩くだろう だけどもう少しだけ 待っていて 今はまだ あの人との思い出が 残っているから たとえそれが 朝には消える 運命だとしても
恋の始まりと、恋の終わり。終わらない始まりと、ある始まりの終わり。
それが恋愛詩集です。
恋が叶っても、恋が叶わなくても、それは世界でたったひとつの物語。
恋する気持ちが終わることはありません。
あなたの勇気が、一かけらの今を、切ない恋の詩を彩ります。
星が 眠り始めるころ わたしは おぼろげな夢を見る もうすぐ迫る 暁紅は 鋭い光で まぶたを叩くだろう だけどもう少しだけ 待っていて 今はまだ あの人との思い出が 残っているから たとえそれが 朝には消える 運命だとしても
友達以上恋人未満 曖昧な関係 やさしい約束 行き場を無くした さよなら もう一度 手を繋いで 溶けるような 夜を越えたい きっと大丈夫 幼い二人でも もう 始まりじゃないから 誰も知らない わたしたちだけの エピローグ
春隣の頃に 君の名前を初めて呼んだ あの喫茶店の前で 桜色の風が吹く そういえば花には音がない 揺れ方やその香り クスクス笑っているみたいだ そんなことを思うたび 早く君の元に駆けていきたくなる ちゃんと私が見た世界を 伝えられるように 何度も言葉を推敲するのに 君の笑顔の前では 無敵にも無力にもなれる
最後のラムネ 君にあげるね 焼けるサドルにまたがった 君の肩をつかんで 雲と走った 写真に残せないような 君と私 うるさいくらいの 夏の音を背負いこんで ベイビーブルーの空に漕ぎだしていく
あなたが いなくなった部屋 あなたが 置いて行った たくさんの物たち せめて 全部 捨てていいよって 言ってほしかった そうしたら この部屋は もう少しだけ 明るくなるのに 月虹の夜 薄く 七色の光が 窓から差し込む その光に 窓辺の花が揺れた
幼すぎるわたし 未熟で脆い小さな星屑を そっと独りで紡ぐ 泣いて 泣いて コバルトブルーの海がある 小さな世界に 逃げるように飛び込む 誰にも知られないように 秘めて隠すこの心臓 チクリと痛む ねぇ誰か 迷える子羊に 幸せになる道筋を教えて… 知っているよ 興味が無いことくらい わかっているよ 恋や愛をすべて 宝箱の中に語りかけるのも だけど 他に何もいらない Iをください
あの人の手の温もりを忘れたい あの人の優しい声を忘れたい そうして自分の傷を 悲しい願望に変えながら あの人のことを 少しずつ忘れていく 涙で結露した心臓を 外の風にさらして とことん乾かして あの人から旅立つために
離れ離れになることが 始まりだって思えなくて 終わることまで 青春だというなら 輝く季節は 残酷だ きらめく夢の そんな夢の続きを 私はいつまでも 追いかけるのだろうか 叶わない方が美しいなんて そんなの嘘だよ
ただ嬉しくて 涙が流れた あなたが私を忘れて 生きていると知ったとき 私は今、ここにいるよ あの日のあなたを胸に抱いて あなたに2度と会えないのは 幸せなことなんだと思う わたしに2度と会えないことが あなたにとって幸せなことだとしたら 楽しい思い出をありがとう 100年たってもあなたを 好きな自分でありますように
もっと側にいたかった もっと包んであげたかった 後悔の日々を指先に 歩きだしても 耳に残っている あなたの声 それでも歩く どう感じていても 距離を延ばしていったのは 私だから