氷菓
恋愛詩
「恋愛詩が、光になる」
今日は、湯村りす様の恋愛詩をお届けします。
à partir du 28 juillet 2024
一かけらの今 a l’honneur de soutenir
氷菓
夕立が来る度
あなたと過ごした時間が
洗い流されてゆくみたい
一緒に食べた抹茶味のかき氷
偶然見えた花火
二週間前の事を反芻しては
鳴らない通知を待っている
またね、よりも確かな約束が欲しかった
夏があなたの後ろ姿を見送る
私は密かに
深緑の氷菓を口の中に転がした
fin d’un début
ある始まりの終わり
- 掲載されている作品の著作権は湯村りす様に帰属します。
ここにあるのは「恋愛詩」です。
「答え」は、あなたの心の中にあります。
あなたと同じ迷いを迷い、
あなたと同じ喜びを喜ぶ。
あなたの心にある「やさしさ」に、
小さな言葉が届きますように。
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