本当の恋は過ぎてしまった
あの夕暮れ
あの夕暮れに照らされた
あなたの横顔を覚えてる
二人が笑い合ったこと
幻なんかじゃなかったよ
唐突なキスと
突然のサヨナラ
わたしは一人泣き濡れて
桟橋の上で空を見上げる
君の手が優しく私に触れるとき
ごめんなさい
好きになってしまって
間違いだった
好きになったこと
君の手が
優しく私に触れるとき
君の口から
「愛してる」が聞こえるとき
本当は別れてもいない
永遠に忘れられない
あの人のことを逢はむとぞ思ふ
この恋さえも
あなたはわたしの
愛しさを満たすための
道具じゃない
わたしがあなたを
愛してもいい資格なんて
どこにもない
だからわたしは探した
ススキ野原を歩いて
たどり着いた場所は
どこにもたどり着けない場所
この恋さえも
たどり着けない場所
わたしは君の笑顔のそばで
君のこと
考えるだけで
元気になれたよ
君のこと
考えるだけで
勇気をもらえたよ
わたしは君の
笑顔のそばで
道を失った
迷子の子犬
告白したら
嫌われちゃう
そんな気持ちが
苦しかったの
私の心の大事な場所
誰かを好きになると
あなたのことを思い出して
好きな気持ちがなくなってしまう
私が好きなのは
あなたしかいないんだと気づいて
好きな気持ちがなくなってしまう
新しい恋を
たくさんたくさん経験した方が
ラクな気持ちになれるのかな
それでも一歩踏み出せないのは
あなたが今も
私の心の大事な場所に
ずっととどまっているせい
Journey in to Chapter II
第2章へ続く
Chapter II
一つの光景
希望の花
片思いでもいいよ
好きなだけで満足
両思いになりたい
それはきっとわがまま
キミが片思いしてるのは
きっと隣のクラスのコ
キミが両思いになれたら
私はきっと幸せだから
校舎の裏庭に
穴を掘ってそっと埋めよう
いつか花が咲くように
希望の花が咲くように
月が綺麗ですね
いいの
遊ばれても
いいの
傷付いても
二人でこの川に
流されましょう
二人を分かつ
悲しい川に
陸橋の上を電車が
静かに通っていく
「死んでもいいわ」
あの橋の向こうの月が
微笑んでいる
あなたが好き
私のわがままを
許してくれないあなたが好き
私はすべてを
あなたにまかせて漂いたいから
私のわがままを
許してくれるあなたが好き
私はあなたの
お姫様にでもなった気分だから
別れることになったときは
もちろん苦しかったけれど
私はわがままだから
いけなかった?
私は自分がないから
いけなかった?
答えてくれない
あなたが好きだったの
あなたを諦める理由
別れ上手な人だった
だから輝いていたんだね
もちろん私と別れるときも
私を傷付けることはなかった
だから私は
あなたを諦めることができずにいる
もう二度と立ち直れないほど
傷付けてくれたら
どんなにラクだっただろう
あなたを諦める理由が
何一つ見つからないなんて
あなたを嫌いになる理由が
何一つ見つからないなんて
あなたはなんて
残酷な人だったのだろう
あなたのやさしさが
私をこんなにも苦しめるなんて
本当の恋は過ぎてしまった
いつも
あなたの心に帰る道
探してるよ
いつも
二人の日々に戻る道
探してるよ
本当の恋は過ぎてしまった
私はまた一人
あなたの後ろ姿は
どこかもの悲しい
口笛の音色みたいに
消えていく
いつも
あなたに貰った勇気
探してるよ
いつも
あなたの元に戻る道
探してるよ
本当の恋は過ぎてしまった
でも構わない
あなたの笑顔だけ
胸に残ってるから
悲しい恋はやめよう
きっとあなたに叱られちゃうから
fin d’un début
ある始まりの終わり