忘れられない夏
恋愛詩
忘れられない夏
去年のスニーカー
履いてみたら靴底に
去年の砂粒が残っていた
隅々まで洗って
しまったはずなのに
波が寄せては返し
立ち尽くしていた
追いかけたりはしなかった
テトラポッドの闇と
遊泳禁止の立札を見つめていた
ペットボトルのお茶は生温かった
スマホは鳴らせっぱなしだった
忘れられない夏
- 掲載されている作品の著作権は橘しのぶ(ジョバンニ)様に帰属します。
ここにあるのは「恋愛詩」です。
「答え」は、あなたの心の中にあります。
あなたと同じ迷いを迷い、
あなたと同じ喜びを喜ぶ。
あなたの心にある「やさしさ」に、
小さな言葉が届きますように。
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