宵闇の青に紛れて
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毒
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こんにちは
わたしの恋心
呼んだつもりはないけれど
今度はどれくらい
一緒にいられる?
悲しい気分
今度はどれくらい
毒を持ってやってきたの?
いくらでも
わたしを苦しめて
息もできないくらい
もう二度と
会いたくなくなるくらい
あまのじゃく
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あなたの後ろ姿
少し綻んだセーターの裾
気づかれないうちに
こっそり入り込む
ひと目ひと目
そのどこかが
閉じてしまうことのないように
なるべく目立たないように
だけど
紛れないように
知らない
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いないと探してしまうから
できるだけ側に居たいの
側に居るとつらいから
目をそらしてしまう
見ないでいるから
見つけてしまう
今日あなたは
昨日と違う
そのまま
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胸を苦しくさせるのは
あの美しいメロディー
頬に涙を伝わせるのは
あの輝く思い出
胸の苦しさを
伝う涙を
受け入れられる日が
いつか来るってわかってる
だからわたしは今日も祈るの
そんな日が
どうか明日は来ませんように
ペペロンチーノが食べたくて
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パスタを茹でて
火加減を落として
ソースと和える時間を引いて
にんにくを焦がさないように
行ったりきたり
バランスが肝心
価値にとらわれて
揺さぶられて
なんだかかわいそう
ペペロンチーノは
おいしくて悲しくて
瞬く間に消える運命
気づきたいから
見て見ぬふり
おぶさるように抱えるの
微笑むように泣くの
あなたのいない午後
Journey in to Chapter II
第2章へ続く
Chapter II
一つの光景
同じ日
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今日も夕日は海に落ち
銀色の波になりました
風はどこか寂し気に
二人の間を過ぎました
わたしはふいにひとりごと
空に言葉を浮かべます
あなたはわたしに言いました
同じ日なんてないのだと
同じ日は今このときでしか
ないのだと
そしてkissした
形を持たない夢
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午前6時、朝もやの中
もう少し、あと少し
あなたと指を絡めたい
ここでは素直でいられるの
ここでは素直に笑えるの
午後6時、人ごみの中
また明日、またいつか
あの日のあなたを探してる
あの日のあなたはいないのに
形を持たない想いには
形を持たない夢が
たぶん、きっと、お似合い
好きな色
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あなたがそのまま
変わらぬように
今日もついた小さな嘘
わたしを変わらず
見ていてほしくて
わたしはあなたの
好きな色に染まる
本当の気持ちなんて
必要ないこと知ってる
夢を見せてほしいから
夢を見せてあげる
わたしに溶ける
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電車に揺られて
空に浮かぶ雲を見ていた
線路がきしむ音に
わたしの鼓動がリンクする
ひとつふたつ
通り過ぎていく駅のホーム
家路につく人々を
迎え入れていく
散り散りに淡く
宵闇の青に紛れていった
見慣れた景色に
ため息ひとつ
そっと目を閉じる
あなたが今も
わたしの鼓動にリンクする
わたしに溶け込む
丘の上の花
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願いをかけた花
誰の目にも触れず
枯れていった
大切にしていたのに
わたしたちは
ただ傷をなめ合うだけだった
紡がれていく日々を
遠い未来に
ほどいてみたい
そのときはあなたと
ただ二人きり
あの丘の上
笑い合いたい
fin d’un début
ある始まりの終わり