100年たってもあなたを好きな自分でありますように
あなたは明日の思い出の中
昨日のように明日も
あなたを思い出すのでしょう
明日のように昨日が
長い後悔であるように
昨日を超える別れの形を
作れなかった罰だとしても
明日を超える愛の形を
作れなかった懺悔のように
すべては冬の海の波にさらわれる
2人の知らない愛が終わる
新しい眼鏡
古い街角
あなたを見つけた
あなたの横顔
新しい眼鏡をかけていた
新しい恋を
あなたは見つけただろうか
私にあるのは
強く刻まれた後悔
海浜公園で約束したこと
今も覚えているのかな
ただそれだけが
知りたい
足音
何度も何度も
練習をした
鏡の前で
うれしい笑顔
何度も何度も
失敗をした
疲れ果て
また立ち上がり
それなのに
涙が止まらない
冗談を言い合って
別れた公園
「うまく笑えたね」
自分を褒めてあげたい
足音もなく
失恋は訪れた
新しい雨
どしゃ降りの中
濡れるからって
抱き寄せられた
ピロティの影
あなたの肩越しに
幾千の光
それを見上げる
チェック柄の傘
そのとき
わたしは感じた
新しい雨
永遠に続く鼓動
深海にある部屋
暗い世界のニュースを
あなたと二人で見る
朝も昼も夜も
嵐や破片や黒い風
あなたは少しも
涙もろくないタイプ
冷たい海に沈んだら
涙は涙じゃなくなるの?
深海にある部屋
私の涙はこわれもの
傷付いても
傷付けても
暗いニュースは続いていく
Journey in to Chapter II
第2章へ続く
Chapter II
一つの光景
あなたという砂漠
向かい風
響く遠雷
くぐり抜けて辿り着いた場所は
あなたという砂漠
愛し合い
渇いてく
それでもいいと消えないバラを
輝く船から捨てた
走っても
走っても
どこまでも続く砂漠の途中で
見失うまでの距離
ロマンス
いつまでもそばにいて
もう2度とここに来ないで
砂浜で笑ったね
波にさらわれ泣いたけど
さよならだけで
A4ノートを埋め尽くして
曇り空は気まぐれ
祈りを捧げるふりをした
紙ひこうきを
飛ばしたのはロマンス
こんなにも寒いのに
熱い涙こぼれ幾年月
見えないことり
たくさん
好きを伝えたことを
全部ウソにしてもいいよ
あなたの手の中に
見えないことり
どうするのも自由
あなたの好きにしてほしい
たくさん伝えた
好きの気持ちを
あなたの好きにしてほしい
見えないことりは
あなたの手の中で
あなたの答えを待っている
だから永遠になる
大切な人は
この胸の中に
だからこの胸を
きつく抱きしめて
愛されたら
愛は終わるの
昇る太陽が
いつか沈んでいくように
だから愛して
愛さえも忘れるほどに
愛さなくてもいいの
だから永遠になる
100年たってもあなたを好きな自分でありますように
ただ嬉しくて
涙が流れた
あなたが私を忘れて
生きていると知ったとき
私は今、ここにいるよ
あの日のあなたを胸に抱いて
あなたに2度と会えないのは
幸せなことなんだと思う
わたしに2度と会えないことが
あなたにとって幸せなことだとしたら
楽しい思い出をありがとう
100年たってもあなたを
好きな自分でありますように
fin d’un début
ある始まりの終わり