誓えないのに信じてる永遠
![誓えないのに信じてる永遠](https://hitokakeranoima.com/wp-content/uploads/2021/07/800-5503132188_1500.jpg)
頼りないけど繋がっている
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縮んでいくパラソルの花束
喉の奥まで届くような太陽
真夏の影に逃げ込んで
2人で笑う午後
本当に話さなくちゃいけないことなんて
そんなにないのかもしれないね
胸元のリボンが揺れる
頼りないけど繋がっている気配
雲の向こう側
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ブルーのお皿に乗せた積乱雲
君の声に目を閉じている間に
少しずつ動きながら
形を変えていく
せわしない足元の模様
私たちみたい
会話が途切れるたびに
雲の向こう側を見るような
君の瞳がもどかしい
大切な言葉はアゲハのように
![](https://hitokakeranoima.com/wp-content/uploads/2021/07/4437151_800.jpg)
教室のざわめきに
点線をいれながら
落ちていくプリント
手からこぼれるたくさんの言葉
私の頭の中に
いつまでも居座る言葉
そうしていつも
大切な言葉はアゲハのように
ヒラヒラと遠のいて
他愛のない話を続けてる
思い出
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笑い声が響く廊下
声を潜める校舎裏
思い出になっていくのは
嬉しいことなのかな
2人とも同じ色の花火を見たら
ずっと色褪せないでいられるの?
終わりはレースのカーテンに隠して
今はただその手を繋いで
明日を当たり前にしよう
真夏の夕暮れ
![](https://hitokakeranoima.com/wp-content/uploads/2021/07/3132762_1500-1024x768.jpg)
太陽が溶けていく夕暮れ
雨雲のにおいを吸い込んで
遠回りしながら歩く
ポケットにしまい込んだ
今日の苦味
君になら見せられるから
子供の泣く声
猫の鈴の音
誰に聞かれても
誰にもとられない
2人のおしゃべり
Journey in to Chapter II
第2章へ続く
Chapter II
一つの光景
sea
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肩の白を寄せ合って
透き通る海を目指せば
私たち夏の空に見える
交換できない魂を
ぶつけ合うしかできなくて
溢れ出るギザギザの言葉で
お互いに傷ついたりして
足の裏をくすぐる
生きてるみたいな砂浜
誓えないのに信じてる
永遠を想った
熱帯夜
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星が凍えるほど
蒸し暑い夜にひとり
ルノワールみたいな夢から覚めた
天井に逃げていく色彩
まばたきもせず
夜をなぞった
引き出しの奥にしまっておける
なんでもない夜のことを
きっと君に伝えるんだろう
意味なんてなくても
your name
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遠くのセミが鳴き止む日
それでも続く夏は
引き止めることもせずに
ただ佇んでいた
何にも縛られずに
君の名前を呼べたら
それは歌になる
チリチリと焼けるハートを
優しく撫でる君の手を
離したくないと呟いた
music
![](https://hitokakeranoima.com/wp-content/uploads/2021/07/4091276_1500-1024x684.jpg)
「背伸びして比べたって
なんにもならない」って
君は笑った
風のような声
イヤホンを分け合って
90年代の曲を聴く
「生まれる前のことなのに
忘れられない今日みたい」
2人だけの形
最後のラムネ
![](https://hitokakeranoima.com/wp-content/uploads/2021/07/3240970_800.jpg)
最後のラムネ
君にあげるね
焼けるサドルにまたがった
君の肩をつかんで
雲と走った
写真に残せないような
君と私
うるさいくらいの
夏の音を背負いこんで
ベイビーブルーの空に漕ぎだしていく
fin d’un début
ある始まりの終わり