重ねる
恋愛詩
重ねる
暗闇で見えないからと
横顔にそっと唇を重ねたら
不意に去年の今頃の孤独が
愛おしく思えてきた
孤独を忘れようと躍起になるのは
返って孤独を強めるだけだと聞いた
以来部屋を暗くして
誰だか知らない架空の相手に
そっと唇を重ねている
空っぽ
また来年の同じ日
同じことを思うのだろうか
- 掲載されている作品の著作権はもとし📝 140字小説と詩で生きるを書いてる人様に帰属します。
ここにあるのは「恋愛詩」です。
「答え」は、あなたの心の中にあります。
あなたと同じ迷いを迷い、
あなたと同じ喜びを喜ぶ。
あなたの心にある「やさしさ」に、
小さな言葉が届きますように。
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