春、別れ
恋愛詩
春、別れ
首をもたげた睫毛
弧を描く一雫
泣くのは狡いよね
何も言えない
冬の晴れ間に
二人で笑ったこと
思い出は減らないから
タチが悪い
なびく髪に
春が纏わりつく
選択肢は
花弁の数だけ
あなたを
選ばなかったのは、私
ガタ、ゴトと
走り行く電車の後ろ姿に
小さく『さよなら』を
- 掲載されている作品の著作権は藤由様に帰属します。
ここにあるのは「恋愛詩」です。
「答え」は、あなたの心の中にあります。
あなたと同じ迷いを迷い、
あなたと同じ喜びを喜ぶ。
あなたの心にある「やさしさ」に、
小さな言葉が届きますように。
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