君のガールフレンド
ジェラシー
誰かに似ている横顔
ユーモア交じりの挨拶
コケティッシュな睫毛
聞き役上手な
ガールフレンド
誰かじゃなくて
あなたに助けてほしい
焦びりついた想い
溢れて溢れて
元の箱へ
おさまらない
星屑ばかり
irony
シニカルな空を
見たことはない
陰で涙を流す
正直者は
信じたことはない
フェイクと批判
違い似通っていた?
知らないほうが
平穏に暮らせていた
ミイラ取りになった
恋模様みたいに
駆け引きする
恋模様みたいに
ブラウス
ワンピースばかり
装うのをやめた
すみれ色のブラウス
あなたの前で
まだ着ていないブラウス
袖を通すと
洋服に記憶まで
付いてくるから
塗り替えたいの
掛け違えたくない
想いを託す
シフォンのリボン
するりとおろした
セレンディピティ
真実はいたずらっ子
無邪気に口を開く
思い出したように
テレパシーを使い
モヤモヤした沈黙を破った
シンクロニシティ
心の声が重なるごとに
思わず頬がゆるむ
ふたりの不思議な偶然
メッセージを委ねてみようか
近い未来
奇蹟を思い返すように
どうか笑い合えたなら
一輪の花
澄み切る花
北から南まで
人混みでも発見できる
そう豪語して
ピントの中心に咲く花
苦しみを癒す魔法
花の番人にかけてみて
遠く一面からでも
あなたの焦点を絞る
たった一輪の花になりたい
Journey in to Chapter II
第2章へ続く
Chapter II
一つの光景
メロドラマ
どこにいったんだろう
熱い憧れの
わたしのヒーロー
うんざりする展開に
目を逸らしたい
あなたのヒロインなら
完璧な台詞まわし
把握している優美
ダイアローグの答え
用意された台本
どこか満たせない
わたしの演技
アコースティック
隙間を埋めてくれる
髪を撫でる錯覚に似た
銀糸のぬくもり残して
くもり空から
シンフォニーの光
疲れた体を包んで
あなたが愛した
アコースティックギター
役立たずで
黙っているよ
置き忘れた失物
夜の風
いつも季節が変わる頃
登場する勇ましい風は
王様の風格で指揮をとる
歴史のページ
めくるような追い風
寝静まった世界の
ストーリーを膨張させる
夜の風と夢
着地点は異なっても
穏やかな世界
新しい季節と誕生する
秘密
誰にも言わない
この恋が
動かないように
この恋が
困らないように
両手でひそやかに抱えた
傷にキスして
喜びの貝殻
拾ったとしても
わたしひとりの宝物
まばたきをゆっくり
眺める想い
ガールフレンド
わたしと似ていた横顔
困惑する共通点の数
君のガールフレンド
ラブソングを歌うだけじゃ
伝わらないかも
怯えなくていいよ
願いごとを叫んでいいよ
誰でもない
わたしを成長させる
彼と彼女が抱えた恋
fin d’un début
ある始まりの終わり