はるかぜ|恋愛詩集 by ウサギと馬
![恋愛詩集 花のように](https://hitokakeranoima.com/wp-content/uploads/2023/02/1107695_1500-800-550.jpg)
耳元のオルゴール
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枕に頭を落とす
布団被れば
いつからか
どうやったら出来るのか
耳元でコチンコチンコチン
オルゴールが鳴り出す
3回鳴ればアイシテルの合図
今日もお互い離れていたね
なのに今だけは
時を共有している
間を開けて
また鳴りだす
コチンコチンコチン
先におやすみね
モーニングコーヒー
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毎朝二人で飲む
ホットコーヒーは
恋の味がするね
おはようも
顔を洗う音も
全てが全て楽しくて
ずっと続けと願うの
君の笑顔がコーヒーに
色味を添える
今日も良い日にしようね
私はコーヒーにミルクを
混ぜた
告白は突然に
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春風が過ぎてゆく
君の髪をたなびかせながら
それを抑える君の指先が
細すぎて
柔らかすぎて
抱きしめたくなる
桜の大樹の木漏れ日で
僕はブラウスの袖をめくった
暑すぎず 寒さもなく
君への想いに蓋をする事もなく
口を開いた
「好きです」
気持ち時々雨
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ねぇ、彼女と何話しているの?
何で盛り上がっているの?
彼氏だと紹介した途端に
横槍入れられているみたいで
複雑な気持ち
晴れの心に雨雲発生した
もうすぐ雨が降ってくる感覚
私を置いていかないで
話の輪に混ぜてよ
また盛り上がってる
私だけ爪弾きな気分
昨日が用意した今日
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昨日の私が用意した
今日の時間に
君と紡ぐ時間が組み込まれ
ソファーの背もたれではなく
私の膝を枕にするから
柔らかな君の髪を指で
すいている
こんな何気ない時間を
もたらしてくれた
自分で自分を褒めてあげたい
Journey in to Chapter II
第2章へ続く
Chapter II
一つの光景
1枚の絵
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絵のモデルをしてと
頼まれたから
椅子に腰掛けて
あなたを見ていた
あなたも絵筆を走らせながら
私を描いていた
だけなのに
瞳からは恋しさが
溢れ出る様になり
あなたはそれも
描いていた
モデル最終日
握手で終わるはずだった
けれど
互いの瞳からは恋しさが
絡みあった
既読
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君がいない夜は
LINEを送る
既読がつかなくても
構わない
君が
幸せな夕飯を食べて
心地よいシャワーを
浴びれたなら
私は嬉しいから
そうこうしてる間に
既読がついた
寒い夜だから
![](https://hitokakeranoima.com/wp-content/uploads/2022/11/4251590_800.jpg)
ばったり会った
仕事終わりに
久しぶりなのに
久しぶりじゃない感じ
ずっとあなたが好きだった
帰りのバスまでは
缶コーヒー飲みながら
世間話
またいつか遊ぼうと
約束取り付けた
寒さが増してきたね
お互い風邪引かないようにしようね
甘えたい
![](https://hitokakeranoima.com/wp-content/uploads/2023/02/6352745_800.jpg)
あなたに髪を
撫でて欲しい
あなたに子守唄
歌って欲しい
あなたに癒しを
求めたい
私がいつも
しているみたいに
あなたに甘えたい
そんな夜が
あっても良いですか?
はるかぜ
![](https://hitokakeranoima.com/wp-content/uploads/2022/03/1107695_1500-1024x749.jpg)
君の机と私の机の
間には
いつもあの子がいる
窓を開けてもいないのに
吹き抜ける笑い声
先生の声より高く
清らかなその子は
イタズラにノートを落として
君との中を取り持とうとする
その子の名前は
春風
次に吹き抜ける時には
桜の香を連れてくるだろう
fin d’un début
ある始まりの終わり
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