笑顔の涙を許して
お願い
あなたの頭の中に入り込んで
あの子との記憶を
わたしとの記憶に書き換えて
「君なしじゃ生きられない」
なんて言わせたい
だけどそれはわたしのわがまま
叶うことのない夢
現実と夢の狭間で
揺さぶられている
ひどく脆いわたしと
強く愛するわたし
このまま眠ったら
夢の中に落ちていけるのかな
そのときはどうかお願い
誰もわたしを起こさないで
どこまででも
もしもこの空の先に
あなたがいるのなら
無限の空を
駆け回る鳥になり
空を飛ぶ
翼が折れても
美しくなくても
もしもこの道の先に
あなたがいるのなら
旅人になり
あなたを見つける
遠くても
どこまでも
行くから
待っていて
あなたが待っているなら
どこまででも行ける
救い
ストンと
あなたの中に落ちる音がした
息が出来ない
泳ぎ方も
辿り着く場所もわからない
わたしが向かうべき場所は
ここではない場所
わかってる
わかってるのに
今日もあなたに溺れてる
だからどうか
あなたのその優しく細い手で
わたしを救い出して
いつかあなたと
向き合うことができたら
わたし自身
熱くて
苦しくて
だけど大きくて
強くて
やさしい
これを恋と呼ぶなら
きっともう戻れない
あなたのせい
あなたが
わたしを奪った
いいえ
わたしのせい
だって
ただ闇雲に
あなただけを見て
走っているのは
わたし自身
さよなら
愛さなくても
かまわない
だから
やさしくして
笑って
背中を押して
さよならより
ずっとここにいて
ごめんねより
明日もまた会いたい
ずっとずっと愛して
愛してほしい
他の誰かじゃなくて
わたしを
たった1人のわたしを
Journey in to Chapter II
第2章へ続く
Chapter II
一つの光景
笑顔の涙を許して
あなたの前で
笑っているわたしが
あなたのいない場所で
泣いているなんて
誰も知らない
あなたは気づかない
あなたの笑顔を
奪う資格なんて
わたしにはない
あなたの前で
泣くことなんて
出来ない
出来るわけがないから
せめて1人でいるときの
笑顔の涙を許して
秘密
何を考えているの?
どんなことを見て
どんな別れがあって
どんなつらさを
乗り越えてきたの?
聞きたいこと
知りたいこと
たくさんたくさんあって
だけど
何一つ聞けないでいる
聞くのが怖いなんて
わたしだけの秘密
いっそのこと
あなたになれたら
こんなもどかしささえ
抱くこともないのに
あいにくの雨
あなたに会えた日は晴れ
会えなかった日は雨
わたしの空模様は
毎日とても忙しく
変化を続ける
ふと窓の外を見る
あいにくの雨
せめてわたしの
心の中だけでも
お日さまに会いたい
雨の中で願うの
そんなとき
「今日会える?」
あなたからのメッセージ
今日はどんな水溜りも
飛び越えられる
小さな気持ち
言葉で
行動で
目で
耳で
呼吸で
わたしのすべてを使って
伝えたい
小さな気持ち
もう少し
もう少しなんだ
振り返って笑うあなた
壊したくない
もう少しだけ
このままでいさせて
集大成
たとえ幾千の
原稿用紙があっても
この思いは書ききれない
もし神様が
空一面を
わたしにくれたとしても
たぶん、たぶん足りない
伝えることの
出来ない思いが
あふれていく
一つだけ
確かなこと
「好き」という2文字
わたしの心にある
あなたへの集大成
fin d’un début
ある始まりの終わり