恋愛詩集

恋の始まりと、恋の終わり。終わらない始まりと、ある始まりの終わり。
それが恋愛詩集です。
恋が叶っても、恋が叶わなくても、それは世界でたったひとつの物語。
恋する気持ちが終わることはありません。
あなたの勇気が、一かけらの今を、切ない恋の詩を彩ります。

恋愛詩集

おわって、そして、はじまって

息をするのも苦しくて 干上がった魚のように みっともなくもがいてみる 私を見て笑ってる あなたはヒドイ人 こんなにも苦しいのに うれしそうに笑ってる 冷たい水に溺れても 身体は熱を帯びるばかりで 楽になりたくて顔を上げても あなたは離してくれそうにない どうすればいい? あなたの側は心地よくて 酷く苦しいの

恋愛詩集

すべての一瞬がある場所

あなたと 一緒になった帰り路 横断歩道の真ん中 シャツの袖口 そっとつかんで 「もう少し一緒にいたい」 何を言っているのだろう 心臓が破裂しそうで 一瞬がこんなにも長く感じるなんて あなたはやさしく微笑む 「また明日」 横断歩道を渡っていく 背中を見送った 横断歩道から横断歩道までの たった100メートル それがここにある わたしのすべて

さよならをするために生まれた
恋愛詩集

さよならをするために生まれた

わたしと別れてあなたは 新しい恋を見つけたと聞いたわ 悲しみに暮れるわたしは 嬉しくて笑ったの 本当によかった わたしを忘れてくれること ただ幸せだった 思い出してもくれないこと きっとこれからは さよならをするために生まれた 生きていくなら 幸せにならなきゃ さよならをするためにわたしは 大事なものを失って すごく幸せ さよならをするために そのために在る