大切だった想い出、大好きだった人
あなたのすべて
あなたの声音
少し曇るだけで
心が痛くて不安になる
あなたの表情
少し晴れるだけで
わたしの心は軽くなる
言葉の裏
小さな嘘
曖昧な返事
微かな違和感
見逃せない自分の
目聡さが恨めしい
特別な誰か
手の中で震えて
届いた文字
あなた瞳の奥に
特別な色を宿した
隠す画面の向こう側
あなたにとって
特別な誰かがそこにいる
鉛のように思考して
目と耳を塞いでいたい
留まることを望む
動けないわたしの心と
すれ違ったのは
軽やかなステップで
飛びたつあなた
わたしが口にするサヨナラ
かき集めた智恵
役立たない憶測
そうして探すのは
言い訳ばかり
ほらもうわたし
どこにもいけない
引き止める言葉も
それだけの自信も
今はどこにもみあたらない
わたしが口にする
一言はサヨナラ
あなたって策士
それ以外のセリフが
どうしたってみつからない
今やっとサナギになる
あなたの声が低くなっても
関係なかった
あなたの背が伸びても
変わらなかった
だから環境が違っても
わたし達なら大丈夫
そう信じてた
未熟な2人
姿を変えて
今やっと
サナギになる
泣いてるような遠吠え
もしもわたしが
誰よりも綺麗で
今よりも大人で
自分の事を
信じていたなら
闘う勇気をもてたかな
心の奥に押し込んだ
負け犬の咆哮
耳をすませば
今もほら
泣いてるような
遠吠えがきこえる
Journey in to Chapter II
第2章へ続く
Chapter II
一つの光景
追想の恋
思い出のトリガー
大きく吸い込んで
ため息と一緒に
吐きだした
愛しい夜の匂い
2人そろえた歩幅
気まぐれな散歩
くだらない会話
全てはもう
追想の恋
それでもまだ少し
涙をさそう
切ない夜の匂い
下を向くのはもう
のぞいた鏡の中
映る情けない顔
ブラウンのマスカラ
控えめなチーク
唇に強気な色をのせて
下を向くのは
もうやめた
最新のメイク
口角をあげれば
少しだけ自分のこと
好きになれる気がした
いつだってここに
振り回されてばかり
それでもよかった
辛いことの連続
それでもよかった
あなたを思う気持ち
どこにも逃げださず
いつだってここにあった
確かにわたし
幸せだったの
あなたのせい
あなたのおかげ
美しく透き通って
ごめんね
あの頃のわたし
絶対だと信じてた
あなたのその気持ち
魔法がとけなかった
ガラスの靴のように
美しく透き通って
想い出に閉じ込めた
いつかのワンシーン
水面に映る
太陽のように
心のずっと奥
キラキラ輝く
いつかのワンシーン
この先もどうか
私のそばにいて
大切だった想い出
大好きだった人
いつかまたここで
会えるのならば
fin d’un début
ある始まりの終わり