Ikepさまの恋愛詩10選♡男性視点の切ない恋愛詩集をお届けします!
![Ikepさまの恋愛詩10選♡男性視点の恋愛詩集♡とても切ない作品集です](https://hitokakeranoima.com/wp-content/uploads/2022/08/1394_1500-800-550.jpg)
Ikepさまの恋愛詩には、どこか遠くを見つめるようなまなざしがあります♡何度読み返しても胸が切なくなるような恋愛詩集をぜひご覧くださいね♡
明日
![](https://hitokakeranoima.com/wp-content/uploads/2022/03/4374_800.jpg)
桜の花びら
鼻先かすめ
くすぐったくて
明日からは別の道
進む仲間が眩しいよ
話したいけど
できない僕は
日陰の湿気が
似合ってる
輝く君の
笑顔を見たら
そんなことなど
どうでもいいや
明日から
会えないけれど
新しい人
好きになるから
蛹
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サナギのような
こころもとない
季節はいつも
毛布をかぶって
目を閉じる
油断をすれば
すぐに浮ついてしまうから
陽が落ちて
落ち着いたころ
空気を吸いに
外に出る
静かな夜に
ひとりベンチで
桜を眺める
あなたを想って
伝う涙は
羽化するわたしが
生きてる証
蒼い春
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春のやさしい
風に乗っけて
好きという
気持ちだけでも
届けばいいのに
溢れる想いは
とめどないのに
二人っきりの放課後で
言葉は出なくて
海に向かって
ローファーで
全速力で
夕陽を浴びて走るだけ
ジェットコースター
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さわかな風に
揺れるスカート
パステルカラーが
まぶしくて
日傘の似合う
華奢なあなたの
隣で僕は
腕まくりをして
太陽浴びる
テーマパークの行列も
あなたとだったら
アトラクションより
ドキドキするんだ
熱帯夜
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君の湿った
手を握りしめ
星のない夜
駆けてゆく
あてなどないから
コンビニの光を頼りに
二人でいれば
怖いものなどないけれど
僕の中には君以外
なんにもないこと
気づいているから
どんなに暑い
夜であっても
離れないように
抱きしめる
Journey in to Chapter II
第2章へ続く
Chapter II
一つの光景
あれから
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いまだに夢に
出てくるなんて
僕の未練も
どうかしている
雪深い
君の育った
街を歩いた
今となっては
互いに家族も
いるというのに
輝いていた
あの頃は
思ってないこと口走り
君を酷く傷つけた
今だったなら
丸くなって
なんてね
届かぬ恋文
下書きする日々
愛のたまご
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育んだ
恋から孵った
愛に寿命はないのだろう
銀座の街を
歳を重ねた夫婦が
ぎゅっと手を繋ぎ
ゆっくりゆっくり
歩いてく
時間をかけて
築いた二人の
親密な空気
羨ましいなと
想い浮かんだ
あなたの笑顔
僕の寿命が尽きる前
一緒に恋を孵せるだろうか
チョコレート
![](https://hitokakeranoima.com/wp-content/uploads/2022/06/344504_800.jpg)
別れ際
君にもらった
馴染みの店の
チョコレート
いつもより
苦みが強くて
故郷に向かう
特急列車は
行楽帰りで
賑やかだけど
呆然として
ひとりぼっちの
日曜日
全部食べたら
君との思い出
きっと
消えて
しまうから
逃がさないよう
涙と一緒に封をした
変わらないこと
![](https://hitokakeranoima.com/wp-content/uploads/2022/05/1106_1500-1024x722.jpg)
きっともう
会えなくなって
しまうから
君のこと
忘れないよう
やさしく
ゆっくり
抱きしめた
髪のにおいは
少しずつ
変わっていたのに
僕だけが
同じところを
グルグルグルグル
廻っていたんだ
好きという
僕の気持ちも
いつの日か
褪せるのだろうか
空が遠い日
![](https://hitokakeranoima.com/wp-content/uploads/2022/05/1394_1500-1024x722.jpg)
ボールを投げたら
届きそうなくらい
空は青くて
飛行機が近い日
芝生で寝転ぶ
僕の隣に君はいなくて
代わりに好きだと
言葉を投げる
旅立つ君に
未練ばかりで
流れる涙は
あくびのせいと
強がるけれど
止まらないんだ
- 掲載されている作品の著作権は Ikep 様に帰属します。
fin d’un début
ある始まりの終わり
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