今でもすべてわたしの中
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横顔
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ビルの隙間から
覗く日差し
俯く横顔
長いまつ毛が揺れる
優しい猫っ毛
見つめる視線
吸い込まれる
赤くなる耳
言葉にならず
通り過ぎる
ねぇ、きっと
あの頃から
夢中になった
体温
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光と影のダンス
昼より夜が
美しいよと
こっそり抜け出した
揺れるスカート
ベンチ
手の温もり
胸をなぞる
体温に触れて
とろける心
教えてくれたのは
あなた
海の底
![](https://hitokakeranoima.com/wp-content/uploads/2022/05/2143989_800.jpg)
イヤフォンから
漏れる音
何聞いてるの
片方のイヤホンを
そっと差し出し
いたずら顔
ボリュームを上げ
海の底まで
連れて行って
もっと深く
溺れたい
シンフォニー
近づきたいの
肌に触れたい
どんな姿も
受け入れて
受け止める
星空
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お城を目指して
森深く
夕焼けが眩しく
目を細める
影が伸び
このまま奥まで
突き進む
気がつけば
空には一面
流れ星
焦らなくていい
時間はたっぷり
あるからと
朝が来ないで
願うだけ
差し込む光
![](https://hitokakeranoima.com/wp-content/uploads/2021/01/er-sever-UxncvS3SnA0-unsplash.jpg)
川に入ると
流される
冷たい水に
足を取られ
迎えに来たのは
たった1人
掬い上げるよう
そっと優しく
抱きしめて
差し込む光
脆い心
壊れてもいい
目の奥を覗き込む
Journey in to Chapter II
第2章へ続く
Chapter II
一つの光景
煌めく世界
![](https://hitokakeranoima.com/wp-content/uploads/2021/01/jessica-fadel-cVWNunjy770-unsplash.jpg)
ただいま
おかえり
ポインセチアが色づく頃
扉を開き
迎えてくれた
得意げに導く
テーブルの上には
一面の幸せ
見上げる視線
抱きしめる
時計の針が
止まればいい
清純な瞳
まつ毛を絡ませ
ずっとこのまま
煌めく世界
ジーンズ
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雑音に囲まれ
疲弊する
眠りの海に誘われて
意識は朦朧
そんな日も
甘く温かい
体温に
ぎゅっと包まれ
眠り姫
目覚める
横顔
微笑むわたし
狂うほど
愛おしい
その姿
脱ぎ捨てたジーンズ
見慣れた景色
風がそっと
二人の頬に
闇が包む
![](https://hitokakeranoima.com/wp-content/uploads/2021/01/ihor-malytskyi-x7DEzM3Mif4-unsplash.jpg)
突然訪れた
不穏な空気
眠れぬ夜
こぼれ落ちる砂のよう
夢なら醒めて
まだ間に合うわ
なり響くアラーム
落ちるジェットコースター
大きな波に襲われる
闇に包まれ
戻れない
今も側には
ポインセチア
湿ったシャツ
滲む汗
無音
![](https://hitokakeranoima.com/wp-content/uploads/2021/01/elia-pellegrini-efXqz6hjzao-unsplash.jpg)
うつむく視線
薄い酸素
何も聞こえず
味もせず
落ちる肩
不味い空気
何も感じない
惰性の日々
ただ会いたい
望むことは
たった一つ
それだけなのに
どれほど時間は
経ったのだろう
届けたい
恋する気持ち
届かない
きっとこのまま
どこかに存在を
確かめたくて
1人彷徨う
わたしの中
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どれくらい
歩いたのだろう
ある昼下がり
ふと感じる
あなたの香り
側にいるよ
笑顔が蘇る
この空の下
今も変わらず
元気ですか
思い出す笑顔
優しく撫でる大きな手
伝わる火照り
見つめ合った夜
空を見上げて
瞳を閉じる
今でもすべて
わたしの中
fin d’un début
ある始まりの終わり