今を終わらせないで
甘い蜜
先読みは勝利のセオリー
リスクヘッジは当然のマター
ホンモノを知らない人の戯言
知ったらもう抗えない
あなたは今
何を信じる?
すべてを傾け
すべてを失っても
きっとわたしはまた落ちる
生まれ変わっても
何度でも
また落ちる
メビウスの輪
並んで歩くには
狭すぎる道
マイペースなスピードは
2人を遠ざけたり近づけたり
無邪気に見失ったりもして
気づいてしまえば
衝突は避けれず
2人はいつまでも
追いかけっこ
グレーの苦さ
色褪せない
あの日の1ページ
クリームの甘酸っぱさは
ほのかな香りと
フラッシュバック
いつかのグレーが挟まっても
甘いクリームが
厚みをもって重なって
グレーのほろ苦さを
消してしまう
だから大丈夫
あの日の1ページは
色褪せないまま
たかをくくって
グレーの苦さに
慣れてしまった
3番目
とりとめのない切り抜き
スワイプで流れる景色は
どれもこれも些細なこと
下らなく積もってしまったもの
他愛ないとわかっていても
捨てきれずに増えてゆくもの
過ごした時間もちっぽけで
きっといつか
まとめて捨ててしまうもの
笑顔で泣き虫のシンメトリー
あまりにも
たくさん笑った
腹筋を使った回数は
きっとチョモランマを超えた
想いは何度も何度も
打ちひしがれた
その深さはたぶん
マリアナ海溝も余裕で満たした
キャッチボールは
ノーコンもいいところで
たまには大きな石が入るほど凶悪
滑って転んで泥だらけ
無様なほどに全力投球
だから
「ありがとう」と「さよなら」を
あなたに
心から
Journey in to Chapter II
第2章へ続く
Chapter II
一つの光景
情熱のオーラ
ある人が言いました
「まとうオーラは情熱の赤」
「激しく燃え盛る炎のように」
「2人は強く激しく求める」
激しく燃えたら
何も残らないのにね
マーブル
水皿に
黒と白がひとしずく
似たもの同士は
濃くも淡くもならないまま
変わり映えなく
存在を主張する
マドラーを刺し込んでみても
器ごと傾けてみても
黒は黒のまま
白は白のまま
思い切ってぐちゃぐちゃにしてみれば
無機質なマーブル
混じることのない
キレイなマーブル
エピローグはゆっくりと
正しさを伝えようと
必死になっても
所詮はただのノイズ
乙女の気持ちなんて
もはや理解する気力もゼロ
わたしはあなたにとって
面倒な女に成り下がってる
わかってるのに
愛すること
止められないのは
誰のせい
叶わないリペア
ふたつに割れたのは
神様のいたずら
もう一度ひとつに
願うのは自然の摂理
鋭い断面がキズつけても
おぼえているから
ひとつであった頃を
信じていたから
ひとつになれると
どこにもたどり着けない2人は
どこに向かえばよかったのかな
今を終わらせないで
雨上がりに
世界はまばゆいオーロラ
聞こえるのは
祝福のさえずり
破裂しそうな鼓動は
悲しい予感に満ちて
Flashlight
あまりにも早く
ありふれたさよなら
どうか「今」を終わらせないで
あの空は願った
fin d’un début
ある始まりの終わり