笠原メイさまの恋愛詩10選♡一秒一秒を大切にしたくなる恋の詩をお届けします!
笠原メイさまの恋愛詩は、一瞬も永遠も同じくらい大切にしたい、そんな気持ちにさせてくれる名作ばかりです♡ぜひみなさまも笠原メイさまの恋愛詩集を読んで、恋する気持ちの切なさに想いを馳せてくださいね♡
夜の言葉
僕の白くて細い腕では
お姫様だっこもできないけど
君の傍から離れないよ
全ての悲しみから守りたい
1秒も寂しくはさせない
海よりふかく愛してる
星よりたかく愛してる
夜ごと、街ごと、
惑星ごと、綺麗ごと、
独り言、泣きごと、寝言、
ゆっくりおやすみ
白い息
一番冷たい場所が好きで
一番優しい場所が嫌いだった
君をほっといて悲しくさせた
僕だけが君を守れるのに
僕を否定してボロボロにした
君だけが僕を救えたのに
ベティは猫になりゾーイは青になり
君は結婚して僕は何にもなれず
ありがとうもさようならも
白い息と共に星空に溶けた
Broken
壊れた世界で
指を絡める
壊れた二人の
壊れた笑顔
壊れた世界で
キスをする
壊れた二人の
壊れた涙
音も言葉も消えて
狂気の闇に飲み込まれても
愛だけは壊れなかった
レンタル
寂しさに慣れることが強さなら
弱いままでいて
恋人よ、お前の胸で眠りたい
だらしない人ねって笑ってくれ
悪い王様の命令で
夜がふたりを引き裂いても
羽を切り落とすことはできない
月まで飛んでいける
体も言葉も神様からのレンタル
いずれ返却日がやってくるが
この愛だけは渡さない
37°2
恋は同じ熱病を患った冬の街灯
恋は猫の胃袋で燃える花
恋は透明の首飾りと寒い王冠
恋は美しい過ちの真っ最中
恋は足のつかない深いプール
恋は天使の甘い寝言
恋は舐めても溶けないキャンディ
恋は音楽のない場所のダンス
恋は八色目の虹
愛は37°2の世界
それ以外に何もいらない
Journey in to Chapter II
第2章へ続く
Chapter II
一つの光景
イチゴミルク
コインランドリーで雨宿り
ふたりだけの潜水艦
君はコンビニ袋から牛乳を出して
可愛い唇を尖らしてストローで吸う
そして僕に赤いキャンディくれる
袋を破って口に入れると
舌の上に苺の甘みが広がった
今、君とキスをしたら
イチゴミルクの味がするのかな
そんなことを考えていた
手を振って
じゃあまたねって
駅で別れるとき
いつも彼女は僕が改札を抜けても
笑顔で手を振っていた
下りのエスカレーターに乗って
顔が見えなくなるまで
手を振り続けてくれた
そうゆう人と
何年も付き合っていたから
僕には振り返る癖が
ついてしまったんだ
君らしさ
君の正しさが僕を嘘つきにする
君の優しさが僕をわがままにする
君の美しさが僕を狂わせる
君の可憐さが僕を不安にする
君の笑顔が僕をぺしゃんこに潰す
つまり、君の君らしさが
僕を僕らしくなくすんだ
一秒
明日一秒でいいから君に会いたい
一秒あれば何でもできる
一秒で見つめ合い
一秒で花束を贈る
一秒で歌ってあげる
一秒でほっぺにキスする
一秒でチョコを半分に割る
一秒で階段を一段あがる
一秒で指輪を嵌めて
一秒で強く抱きしめて
一秒で永遠を誓う
一秒で99回愛してる
夕子
繋いだ手が風で離れて
東京の人ごみに飲み込まれてゆく
溜息をつく暇もなく
また2分後の電車に乗る
「夕日がとても美しい日に生まれたの私」
その時、唇の動きが寂しかった
夕子、愛なんだ
君が何と呼ぼうとも
忘れないでくれ
愛が世界を動かしている
それなしでは何もできない
fin d’un début
ある始まりの終わり
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