恋よりもミルク色

恋よりもミルク色
恋愛詩集

インスタント

出典: snapmart.jp

深夜の駅前


ギブソンで奏でるlove


鏡越し


毛先をもてあそびながら告げる


i miss you


恋する乙女は今日も忙しい


移り気だ


投げやりにひとまとめにしないで


愛なき世界に


愛を満たすボランティア 


世界はいびつで


今日も美しい


イミテーションでも


ホンモノのクリスタル

答え合わせ

出典: snapmart.jp

ほんの一時のコト


そうわかってる


「麻疹のようなもの」


誰かの言葉もうなづける


太宰やドフトエスキー


式部の名作を紐解いても


実践には適わない


どっぷり浸からなければ


わからないことだらけ


わかってるけど


正解を知りたくて


ページをめくった

定期診断

出典: unsplash.com

カルテの神経質な羅列を眺め


訳知り顔の


メガネ紳士が言う


「君は依存し過ぎだね」


わかりきった答えに


価値はない


引力の法則には


従うしかないのだ


処方箋は


ポケットに捻じ込んで


踏み出した一歩は


日射しに溶けた

君はダンサー

出典: unsplash.com

あの日


スポットライトを浴びる


君を知った


気難しがり屋のマエストロも


いつの間にか君のテンポ


渋滞してる荒波も


何食わぬ顔ですり抜ける


自由で


奔放で


気ままで


法則は順守


愛を振りまいて


悲しみの鎖に縛られる


最後まで踊る君は


愛に満ちた孤独なダンサー


君からもう目が離せない

勇敢なダイバー

出典: unsplash.com

キラキラ反射する


マリンブルー


神秘の輝きに魅せられても


進めば先は暗闇の世界


勇敢にも飛び込むのは


「たった1つ」があると信じて


胸を押す苦しさに


挫けそうになっても


先へ先へと進めるのは


暗闇の奥底に


君の幻を見るから


苦しさと


諦め時は命の天秤


それでも先へと願うのは


君がいるから

恋なんてするもんじゃない
非効率で
消耗したハートは疲労骨折
温厚という名の事なかれ主義が
荒波ばかりで船酔い気味
恋なんてするもんじゃない

Journey in to Chapter II
第2章へ続く

Chapter II
一つの光景

君と恋と友情と

出典: snapmart.jp

はじけたのは


虹色のバルーン


995日かけて築いた


友情と淡い期待


投げた蒼のボールは


勢いよく跳ねて戻らない


君の優しさが鋭くえぐった


誰かの心は戻らない

恋よりもミルク色

出典: snapmart.jp

赤く腫らした


まぶたが痛くて


鈍い思考が


微熱を誘い水


堂々巡りに結論はない


裂けそうで


壊れそうで


悲鳴を上げるのに


身を預けてしまえば


どこか甘美


突然のサヨナラ


恋よりもミルク色

君がいない日の過ごし方

出典: unsplash.com

あたたかい日差しに


瞳を閉じる


開けっ放しのカーテンが


邪魔するけど


こればかりは止められない


毛足の長い毛布に潜り込み


心地よい暗闇と


やわらかさに包まれれば


もう一度


魅惑の世界へ


妄想と眠りと記憶が


混在する世界へ


境目のないあいまいな誘惑


ただひたすらに君に酔う


至福のweekend

ありし日の風景

出典: unsplash.com

記憶の片隅の


小さな欠片が


前触れもなくよぎって


心を締め付けた


流れるカルテットは


喜びのスコア


それともノクターン


やがて色を帯びた虚像は


リアルを超えて


小さな胸の内をかき乱す


ラフマニノフの旋律を


チェンバロがせつなく打ち鳴らし


君のまぶたが震えた

透明でパール

出典: snapmart.jp

可笑しいよね


君にあこがれるなんて


間違いなく


あからさまに不満顔


仕方ないよね


君は透明でパール


変えようもなくて


無性に欲しくなる


ダメだよね


この手に留めるのは


透明でパールでなくなると


決まってる


可笑しいよね


ダメなものほど欲しくなる


生まれ変わったら


君になると決めたんだ

fin d’un début
ある始まりの終わり

一かけらの今

311,980 views

あなたに告白するのは きっと 恋の終わり あなたをあきらめることは きっと 恋の始まり 思い出だけ それでいいの いつかは今が コワくなるから

プロフィール

relation