大好きなあなたを想えば涙
愛しさ
慕う気持ち
飛びこえて恋
憧れと尊敬に
親しみを伴って
愛しさが込み上げて
理屈と歳の差
飛びこえた恋
大人になるその時
白く淡い
光のような
優しさ振りまく
あの人が
極彩色の感情
さらけ出せる対象は
妹のような
わたしじゃない
あの人のカゴの中
無邪気なフリ
友愛を装って
大人になるその時を
息をひそめて
待っている
刻みつけるように
打ち上がる瞬間
あなたと見上げた
のぼっていく細い光
広げた大輪の花びら
儚い光景
刻みつけるように
一歩下がって
視界の中に
閉じ込めた後ろ姿
振り向かないで
もう少しそのまま
忘れたくない
あなたと夏宵
きっと恋も知らない子供
あの人の目に映るわたし
きっと何も知らない子供
手を繋いでも
戯れだと笑うだけ
背中に飛びついても
呆れて叱るだけ
あの人の中のわたし
きっと恋も知らない子供
用意した言葉
指先が寒さに染まり
擦り合わせた両手
誰もが早足で
吸い込まれていく駅
そこから現れる
あの人を待つ
思いの丈を
吐き出したくて
用意した言葉に
浮き足立つ
待ち合わせの時間
Journey in to Chapter II
第2章へ続く
Chapter II
一つの光景
どうにもならない結末
今更頭の片隅に
浮かんで現れ
突きつけられた
あの人の唯一
どうにもならない
結末をのみこんで
燃え尽きて
灰になって
一片の想いも
残せない
わたしだけの
バッドエンド
酷い言葉
お願いだから
優しくしないで
突き放して
傷つけて
希望なんて
少しだって
抱けないほど
酷い言葉で
わたしの心
打ちのめしてよ
とっちらかった頭の中
あなたを責める
理不尽な言い分
嫌気がさすほど
身勝手なわたし
安堵にまどろみ
眠れない夜は
物思いに耽って
目を瞑れば溢れてくる
とりとめもない疑問
わたしだけの提起
答えを導くには
短い夜
気付けば朝ぼらけ
薄明るい部屋
許された気がして
安堵にまどろみ
片恋カタルシス
邪なたくらみ
狡いあわよくば
灰色になっていく
わたしの心
気付きもしないで
あの人は笑いかけた
白く淡い光のような
残酷な優しさも
今はただ沁みる
片恋カタルシス
大好きなあなたを想えば涙
過ぎさった
かけがえのない日々
思えば涙
愛しさを込めた微笑み
何よりも特別な言葉
薬指に愛の誓い
全部
全部
夢にみるほど欲しがった
わたしのものじゃない
それでももういい
かけがえのない日々
沢山もらった
戸惑いと喜び
重ねてきた年月
飽和することなく
大好きなあなたを
想えば涙
fin d’un début
ある始まりの終わり