少女と初恋
初恋
はじまりの春
あなたの彼女になった
花びら舞う
カラフルな世界
綺麗な瞳
心がこぼれ落ちる前にうつむく
気づきたくないのに
わかってしまう
とてもとても好きで
とてもとても苦しいです
もう二度とこない愛おしい時間
甘い紙
はずむ足音
視線の世界にあなたをいれる
それだけでいいの
キラキラ眩しくて近づけなくて
ドキドキ苦しくて近づかないで
机の中に隠れる甘い紙
あなたの書く言葉さえも
ちいさな心をしめつける
幸せで仕方ない気持ち
教えてくれてありがとう
メロディー
あなたのためのリップ
気になる前髪
止まらぬ手のぬくもりに赤信号をだす
待ち合わせ場所
いつも私が先についたね
近づく足音に
本当は駆け寄りたかった
沈む空
公園のベンチ
静まる木々のメロディーも
あなたがいるから怖くなかった
時計の針を止めて
ふたりだけの世界
愛の裏返し
重ねる記念日
進むふたり
立ち止まってみたり
離れてみたり
心の泥棒
言葉は少ないけれど
いつも手を握ってくれた
背の高いあなたに
追いつきたくて
ぜんぶ届かなくて
星を数える青い夜
今日も心にしまう
わざと傷つけて走って逃げた
愛の裏返し
絡まりすぎて
ほどき方を忘れてしまったみたい
最後の嘘
うつむく私を抱きしめる
繋ぐ音
愛の時間に誓いを
小さな箱の中で確かめる
片想いみたいな両想い
私が私でなくなるほどに
あなたのことが好きだった
壊れる前にさようなら
泣いたあなたと微笑む私
最後の嘘でさようなら
Journey in to Chapter II
第2章へ続く
Chapter II
一つの光景
いつか笑顔で話せるように
日々虹色に包まれたり
色褪せてしまったり
進めば良くなるわけでもないのに
戻ることもできないなんて
神様のイジワルと戦う
溢れる世界に
うもれてしまわぬよう
今日も私はあなたの幸せを願う
大丈夫
いつか笑顔で話せるように
それぞれの日々
長い月日のなかで
すこしずつ平気になって
背伸びした靴でお洒落して
いつかの出会いに期待する
気づけたことはたくさんあって
咲く花に喜び
青い空に手を伸ばす
赤い景色に寂しくなって
白い街でぬくもりを探す
あなたがいない毎日にも
小さな希望を見つけた
心の絆創膏にお別れを
強くなる自分と握手
あぁ今日もしあわせでした
曇りごころ
大人になると
違う自分になれると思っていた
残ったのは曇りガラス
好き
きらい
気づくことも
感じることも
心を守る曇りガラス
目にうつるものすべてを
愛せた自分に
ひとつの曇りもないあの頃に背を向ける
あの子と手を繋ぐあなたに
今日もあいさつを
のこる爪跡
消せない感情に蓋をして
大丈夫だよと曇りガラス
あなたじゃない彼
手を差し伸べてくれたのは
あなたじゃないけれど
灰色の世界にいる私に光をくれた
爪跡も消えて
唇を噛むこともない
恋のジェットコースター
もう前髪も気にならない
風と踊り
時を刻む
もらった花束に
本当の自分を見つけた
星のない夜でも今なら歩ける
嘘はないよ
強く手を握る
今君を想う
ふと考える
夢のせい
まるで忘れるなと言うかのように
また私の中にあらわれる
昔と違うのは
目が覚めて夢だとわかっても
心が痛まないこと
晴れの日に笑顔
曇り空にスキップを
忘れることはないけれど
今初めて素直な気持ち
出会ってくれてどうもありがとう
どうかどうか幸せになってください
今君を想う
大好きでした
fin d’un début
ある始まりの終わり