はるかぜ|恋愛詩集 by ウサギと馬
耳元のオルゴール
枕に頭を落とす
布団被れば
いつからか
どうやったら出来るのか
耳元でコチンコチンコチン
オルゴールが鳴り出す
3回鳴ればアイシテルの合図
今日もお互い離れていたね
なのに今だけは
時を共有している
間を開けて
また鳴りだす
コチンコチンコチン
先におやすみね
モーニングコーヒー
毎朝二人で飲む
ホットコーヒーは
恋の味がするね
おはようも
顔を洗う音も
全てが全て楽しくて
ずっと続けと願うの
君の笑顔がコーヒーに
色味を添える
今日も良い日にしようね
私はコーヒーにミルクを
混ぜた
告白は突然に
春風が過ぎてゆく
君の髪をたなびかせながら
それを抑える君の指先が
細すぎて
柔らかすぎて
抱きしめたくなる
桜の大樹の木漏れ日で
僕はブラウスの袖をめくった
暑すぎず 寒さもなく
君への想いに蓋をする事もなく
口を開いた
「好きです」
気持ち時々雨
ねぇ、彼女と何話しているの?
何で盛り上がっているの?
彼氏だと紹介した途端に
横槍入れられているみたいで
複雑な気持ち
晴れの心に雨雲発生した
もうすぐ雨が降ってくる感覚
私を置いていかないで
話の輪に混ぜてよ
また盛り上がってる
私だけ爪弾きな気分
昨日が用意した今日
昨日の私が用意した
今日の時間に
君と紡ぐ時間が組み込まれ
ソファーの背もたれではなく
私の膝を枕にするから
柔らかな君の髪を指で
すいている
こんな何気ない時間を
もたらしてくれた
自分で自分を褒めてあげたい
Journey in to Chapter II
第2章へ続く
Chapter II
一つの光景
1枚の絵
絵のモデルをしてと
頼まれたから
椅子に腰掛けて
あなたを見ていた
あなたも絵筆を走らせながら
私を描いていた
だけなのに
瞳からは恋しさが
溢れ出る様になり
あなたはそれも
描いていた
モデル最終日
握手で終わるはずだった
けれど
互いの瞳からは恋しさが
絡みあった
既読
君がいない夜は
LINEを送る
既読がつかなくても
構わない
君が
幸せな夕飯を食べて
心地よいシャワーを
浴びれたなら
私は嬉しいから
そうこうしてる間に
既読がついた
寒い夜だから
ばったり会った
仕事終わりに
久しぶりなのに
久しぶりじゃない感じ
ずっとあなたが好きだった
帰りのバスまでは
缶コーヒー飲みながら
世間話
またいつか遊ぼうと
約束取り付けた
寒さが増してきたね
お互い風邪引かないようにしようね
甘えたい
あなたに髪を
撫でて欲しい
あなたに子守唄
歌って欲しい
あなたに癒しを
求めたい
私がいつも
しているみたいに
あなたに甘えたい
そんな夜が
あっても良いですか?
はるかぜ
君の机と私の机の
間には
いつもあの子がいる
窓を開けてもいないのに
吹き抜ける笑い声
先生の声より高く
清らかなその子は
イタズラにノートを落として
君との中を取り持とうとする
その子の名前は
春風
次に吹き抜ける時には
桜の香を連れてくるだろう
fin d’un début
ある始まりの終わり
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