鼓動|恋愛詩集 by 櫻花 葵
君と生きていく
虹色の涙と
喜びの詩
まだ聞こえないのは
未来が奏でる音
同調する同情は
心情を新調し
夢を響かせ
空に浮かべた
滲むのはロマン
深い深い慈愛を
望む事を許し
今幸あれと叫ぶ
神様がいるのは
誰も平等であり
道を歩み
生きていくからだ
もう独りじゃないよ
冷たい雨
私の微熱をあなたへと
ただ雨に打たれながら思う
透明な心が
あなた色に染まっていく
ぼんやりと見つめながら
空は果てしなくグレー
なのに私はブルー
まだ知らない
あなたの事
知って欲しい
私の事
水溜まりが弾いた
些細な雨も
水溜まりに染まる
些細な愛も
今だけは……
ずっと
お互いの温度差は
凍えるような冬の様で
温もりを君の心の中に求め
囚われた切なさだけ微笑んでいた
短くも長くもない「愛してる」は
響き合う事もなくて
ずっとずっと
そっとそっと
揺れているサヨナラは
涙の色をしていた
それは
寂しくて悲しくて
ありがとうとも
言えなくて
恋の命
情熱を塗りつぶす君は
夕焼けに溶けて形を崩した
雨上がりの仕草で
迷い迷って流れ着く
廃墟のような恋心
嘘つきはキライなの
見えない夜空の闇を飲む
とても甘くて滑らかな
口づけのように
やがて朝がくる
空っぽの愛を蹴りながら
パレードを引き連れて
おやすみと
一言を添えて
二人の夜
夜が不機嫌に頬を膨らませば
月はその輝きを増していく
敏感な夜景は熱を帯びて
油絵の様な私たちを焦がす
少しの微熱と
僅かな温もり
繋がれた手と手が
指先までじゃれあっている
君は私の唇に溶けて
私は君の瞳に溺れて
秒針が一周するまで
どうかこのままで
Journey in to Chapter II
第2章へ続く
Chapter II
一つの光景
恋の流星群
硝子の夜空に手を添えれば
煌めく星屑が二人を包む
めぐり逢う冬の星座は
流星群を引き連れ
恋の行方を占った
手を握り締める度に
伝う温もりが優しくて
見つめ合えれば
言葉はいらず
流れた涙が願いを叶えると
二人は知っている
幸せに満ちた
夜空に誓って
夜が明ける迄
心に広がる私の宇宙
今恋が始まる
繋がり始めた
煌めく星の絆
息を殺した静寂が戯れる
貴方の鼓動が背中を叩く
温もりは影を産んでいく
私の心を刻んでは微笑む
夜が明ける迄
獅子座流星群は駆けて
夜明けまで残された時間
二人の世界が明ける予感
未来の扉が開く時
この恋はまぼろしに
ヒーロー
泣きながら声を束ね
ルージュで染めて投げれば
願いは届くでしょうか
私の掌は自由を忘れ
現実に拘束されている
私はヒーローを求めた
その仮面の内側に秘めた
その正体を私は知ってる
愛おしいほど
狂おしいほど
私を救ってくれる
地の果てまで追いかけて
君はヒーロー
私だけの
それが全て
遠すぎた心に忍び込む
消えない夏の高い空
錆び付いた涙が
結び付いた風に揺れる
柔らかい手と手は
強く握りしめて
離さずに
離さずに
鳴り響く蝉時雨は
秘密の言葉をかき消すようで
共に歩む訳などいらない
今一つになれる事
それが全て
鼓動
愛をすり減らすほど
そばにいて欲しい
僕らの心を映すのは多分
恋は盲目霧に包まれ
さ迷う足跡は波が拐う
今、風が駆けた
互いの想いを伝える為に
鏡に浮かぶのは真実か否か
燃え上がる情熱はいつか尽きる
新しい季節を彩るのは
僕と君の斬新な想い
抱きしめ合って確かめよう
fin d’un début
ある始まりの終わり
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