あなたへの旅の果て
終わってもまだ
また一つ、また一つ
想い出が増え
私は旅に出る
冷たい夜風がそっと
背中を押してくれた
ありがとう
生きていることを知り
悲しい勘違いを知り
笑っていられたよ
あなたの温もり
忘れない
見上げた星々に祈る
あなたが
幸せになれますように
あなたを支える人が
絶えませんように
そして
あなたがいつまでも
笑顔で生きていけますように
あなたは
幸せでしたか
みらいへ
楽しかった日々を
抱いて歩いて行くよ
別々の道
違う空を見て
違う人々に触れて
辛く苦しい時も
たくさんあるのだろう
この道の先で
小さく輝いている
光が励ましてくれる
歩いて行けるよね
小さくても
希望の光が
消えないでいてくれるから
別々の道
あなたも同じような
気持ちでいるのなら
嬉しいな
弱くたって
あなたにしがみついて
泣いていた日々に
さようならと
震える声でつぶやく
もっと強くなりたいって
握りしめた手に
涙ひとつ
薄れていく景色に
あなたが浮かんで
涙ふたつ
オレンジ色の向こうの
未来のために
さよなら さよなら
バイバイ
クーピー
部屋の片隅にある花
午後の日差しが差し込んで
あの時はねって
いつか
笑顔で話したい
どこまでも続いていく
真っ白な本に
あなたの心の物語
今でもずっと
描かれて続いていく
あの時はねって
いつか
3人で笑って話したいな
Journey in to Chapter II
第2章へ続く
Chapter II
一つの光景
祈りの果てに
星をつないで
あなたの顔
できあがり
遥か彼方で元気ですか
叶うなら会いたいな
ゆるやかに流れる
星に祈り
揺れる夜空は
時に癒し
時に厳しく
心にひとときの安らぎを
叶わぬ夢には微笑みを少し
遥か彼方で幸せを
会えないときでもうれしいよ
日が昇る前
オレンジに染まっていく
やさしい風たちに
捧げる祈り
積み木
あなたが好きな物を
買って
また買って
また買って
部屋の中に溢れて
埋もれていくの
いつになったら
帰ってきてくれる?
あなたの帰りを待つあいだ
増えていく
重くて
捨てられない荷物
永遠にあなたは
どんなに好きと言っても
この声はもう響かない
広い海に漂って
何日たったことでしょう
永遠に響くことのない
好き
永遠にあなたは
消えてしまった
船とすれ違っても
見向きもされないで
やつれていく体に
鳥たちだけが
励ましてくれる
ぷかりぷかぷか
海水のように
心の奥まで
冷えてしまった
大切な言葉
あなたの広い背中
振り向いて私を見たのに
また前を見て
どんどん先へ行ってしまうの
必死に追いかけて
名前を呼んで
必死に追いかけて
走っているのに
スローモーションのように
遅く感じるの
どこにも行かないで
本当は思っていても
強がりで言えなかったのに
絞りだした声で叫んで
やっと言えた
それなのにあなたは
ゆっくり私の視界から
いなくなっていくの
一瞬暗くなって
目を開けてみたら
見覚えある天井の模様
横で眠るあなたの横顔
我にかえった私は
十六夜の少女
矛盾のなかで
もっと側にいたかった
もっと包んであげたかった
後悔の日々をつま先に
歩きだしても
耳に残っている
あなたの声
唇に残っている
ぬくもり
それでも歩く
これでいいんだと思う
距離を延ばしていったのは
私だから
fin d’un début
ある始まりの終わり