同じくらいの優しさ
この想いが届かなくても 星は夜の配置につく 世界になんの変化もなくて ありふれた日常が また淡々と巡ってくる そう思うと少しおかしくて 小さく息が漏れた 悲しいんじゃなくて 寂しいのでもなくて その途方もなさに 目が回るだけ
この想いが届かなくても 星は夜の配置につく 世界になんの変化もなくて ありふれた日常が また淡々と巡ってくる そう思うと少しおかしくて 小さく息が漏れた 悲しいんじゃなくて 寂しいのでもなくて その途方もなさに 目が回るだけ
光の中へ わたしたちは往く 科学の進歩も 文化の発展も 関係ないね 前時代的な恋を したいだけ そのために わたしは巣をつくり あなたを捕まえる 超古代の叡智かもね 寡黙なスナイパーは わたしには向いていない 蠱惑のスパイダー 柄でもないけれど もしかしたら 現代的かもね ただ あなたを 捕まえたいだけ
大音量の箱の中 スクリーンに夢中のキミ 二人の間に流れ続ける静寂 いつからだろう こんなに近くに そばにいるのに… 遠くに感じる オーバーラップする 彼女のセリフ 泣いているのは映画のせい エンドロールが終わるまで わたしの涙に気づかないで
風 あなたへの想いに対して急に自信が無くなった。 心の中がざわざわしてこのままでいいのかと不安になる。 でもあなたの笑顔を見るとそんな思いはどこかへ消...
耳元のオルゴール 枕に頭を落とす布団被ればいつからかどうやったら出来るのか耳元でコチンコチンコチンオルゴールが鳴り出す3回鳴ればアイシテルの合図 今日...
はしゃぎすぎた帰り道 駅のホームで たくさん話した 車内アナウンスは 急行の停車駅 わたしとあなたは 普通列車であと2駅 みんなが降りたあと シンとした車内 それがわたしとあなたの 限られた時間 あと何回 この時間を過ごせるのかな あと何駅で この気持ちは伝わりますか 毎日毎日 2駅分を過ごしては 今日もあなたと 別れるだけ わたしだけが 切ないだけ?
あなたと続けた 旅の終わり あと少しで 終点に着くのだろう 進んできた道のりを 戻る強さもなく もしまた同じ駅で会えたなら 違う二人に なれるのかな 終点前に ひとり降りる 告げるサヨナラ 「平気だよ」と わたし 心に嘘をつく もしまた同じ駅で会えたなら 本当のことを 伝えられるのかな
笠原メイさまの恋愛詩は、一瞬も永遠も同じくらい大切にしたい、そんな気持ちにさせてくれる名作ばかりです♡ぜひみなさまも笠原メイさまの恋愛詩集を読んで、恋する気持ちの切なさ、大切さに思いを馳せてみてくださいね♡
時間と距離を超越できるほど 熟してなくて 苦みをの強い酸っぱさに 捨ててしまえと甘い誘惑 後味の悪さも 言い訳にはまだ弱い 往生際の悪さも 磨きがかって 悪いクセが頭をもたげる 「仕方ないなぁ」 もう少しだけ頑張ってみる 最後まで付き合ってあげるよ
もし生まれ変わったら あなただってわかるように 目印を付けていてね 初めてのデート あなたの後ろ姿 見とれていた 高い空に スッと流れ星 追いかけるようにふたつ ポストカードのよう あれが目印だった あなただという 合図だった もし生まれ変わったら わたしはあなたを 必ず見つけるわ