涙の音が届くとき
あなたの望む やさしい場所に わたしはなれなかったから ぽっかり空いた あなたの場所に 別れの朝が来るのでしょう
あなたの望む やさしい場所に わたしはなれなかったから ぽっかり空いた あなたの場所に 別れの朝が来るのでしょう
海の中で もがいているような感覚 手も足も重くて 前に進めなくて 苦しくて冷たくて でも そんなのはずるいこと わたしに別れを告げた あなたのほうが ずっと ずっと 悲しそうな顔をしている
ふわふわの ブランケット あなたの存在 あまりにも 当たり前で でも 当たり前じゃなかった 優しい視線に包まれて 臆病なわたしも 心を決めた あたたかな はちみつ色に 飛び込んでいこう ブランケットの下で 会おうよ そして二人 歩いていけたら
焦げた夕日を 前に立ちつくすと まだ時々いとしくなる ふと時々さみしくなる 訳もなく胸が騒ぐのは お祭り前の静けさに どこか気配が似ているせい なにかが欠けると なにかを招く予感 今度あなたに会うときには 美しく感じるままに 過ごせそう
ときめき 僕があなたにときめいたのは 小さい小さいお花の様な可愛い可愛いその笑顔いっぱいいっぱい降り注いでくれたから あなたと結ばれるかは分からない ...
わたしの 恋は ターコイズ なのか ありふれたもの だとしても 空のように 美しくありたい たとえ 宝石箱に おさまらない 代物でも 身に着けておくよ ダイヤモンドは きっと いらない
新宿駅で見つけた 鎌倉行きの文字 まばらに車内に乗った人は これから何処かに 帰るのだろうか 気づけば潮の 匂いの中に 佇んでいた 道しるべは 遠い三日月 帰る場所を失った鳥は 果てない空の下で 震えている 二十三時四十五分 貴方への遺言
北風のように出会い 太陽のように別れた 突風のように連れ去られ 春日のように静かで 明日からの地図は まだ白紙のまま ここからどこへ 進めばいいの どこまでも 吹き付ける風 どこまでも 消えない光 夜に隠れる道すじを ひっそりと 地図に描いた あなたはもういないのに
通い慣れた古本屋 本棚越しに見えた彼 いつものように隠れそうになるのを わたしの中の何かが 必死に止めた それはきっと昨日 泣いたわたし 本が好きなの、と尋ねる彼に 好きだよ、と 本を栞に伝えるわたし 彼の赤い頬を見て 夕陽が落ちる時刻を知る
大人になったの わたし 大人になったの だから あなたのことを願うの ただ 笑っていてほしいって ただ 幸せになってほしいって 例えそれが わたしとじゃなくても