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もう一度会いたい理由

もう一度会いたいのは あなたじゃなくて あの日のあなた なのかもしれない あなたに愛されたいのは わたしじゃなくて さびしい心 なのかもしれない 頭の中で 答えのないことばかり 考えてしまうのは まだあなたを望んでいるって 認めたくないから? 色んな可能性を 引っ張り出して 心を否定しても 物語の中心にはいつも あなたがいる それだけは 否定できないね

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透明な自由、そして悲しいわたし

夢の中なら飛べるって 教えてくれた人がいたの 試してみたくて夜を待って ベッドの中を泳いだ あの日にも見たビルの上 夕焼けだったことに今日気づいた 羽を生やそうとしたけど やっぱり落ちて 胸がドキドキして目が覚めた ままならないままの私だけど 今はそれも楽しい 「だめだった」って メッセージを送った 天使と泣き笑いの絵文字を並べて

いつでも離れられる2人
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いつでも離れられる2人

「月が揺れてるね」 空気中に溶かすような とっておきの優しさで 膝に乗せていたオスカー・ワイルド 壁にかかるビアズリー どちらともなく 視線を泳がせる 「いま見える月の光は 1.3秒前のものなんだって」 わたしが好きなあなたの表情 過去の光を見ているときの 甘くて鋭いその表情

Iとわたしのソクラテス
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Iとわたし、そしてソクラテス

幼すぎるわたし 未熟で脆い小さな星屑を そっと独りで紡ぐ 泣いて 泣いて コバルトブルーの海がある 小さな世界に 逃げるように飛び込む 誰にも知られないように 秘めて隠すこの心臓 チクリと痛む ねぇ誰か 迷える子羊に 幸せになる道筋を教えて… 知っているよ 興味が無いことくらい わかっているよ 恋や愛をすべて 宝箱の中に語りかけるのも だけど 他に何もいらない Iをください

お城とモノクローム
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お城とモノクローム

暑気から逃げるように ブラウン壁画の喫茶店 アイスコーヒーの滴がつたう さくさく甘いクリームケーキ 2人で砂のお城を崩した日 暑い日に暑いね たわいもないやりとりは続く ふわっと 怖いものなんてない気分 ふわっと一瞬 層をなして しあわせへのルート ハミングがメロディーへ 変化するように

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この花が旅立つ頃

あぁ なんでこんな気持ちに なるんだろう ねぇ なんでこんな気持ちに させたいの? あなたもわたしの気持ちに 気づいているよね 見上げるほど高い背 切れ長の細い目 腕まくりをした時にのぞく 太い腕 どれもわたしの 友だちにはないところ 低い声で名前を呼ばれると 心臓がドクンと音を立てる きっと 受け取ってもらえる日は来ない この花が旅立つ頃には わたしの気持ちも 見えなくなって しまうのでしょうか