季節は風のように逃げて
雪が熔け 誰も彼も 一目散に コートを脱ぎ 駆け出していく 上を向けば ピンクの冠 足元に フリージア また今年も 心を刺すの 小春日和 私はあといくつ ため息を つくのでしょう あなたにはもう 私は 必要ないというのに
雪が熔け 誰も彼も 一目散に コートを脱ぎ 駆け出していく 上を向けば ピンクの冠 足元に フリージア また今年も 心を刺すの 小春日和 私はあといくつ ため息を つくのでしょう あなたにはもう 私は 必要ないというのに
幼すぎるわたし 未熟で脆い小さな星屑を そっと独りで紡ぐ 泣いて 泣いて コバルトブルーの海がある 小さな世界に 逃げるように飛び込む 誰にも知られないように 秘めて隠すこの心臓 チクリと痛む ねぇ誰か 迷える子羊に 幸せになる道筋を教えて… 知っているよ 興味が無いことくらい わかっているよ 恋や愛をすべて 宝箱の中に語りかけるのも だけど 他に何もいらない Iをください
骨の髄まで 愛されました 皮になるまで 愛しました それでよかった よかったと 割り切れるほど 愛し愛され 曖昧になりました 夜な夜な 魚を宿しながら 獣になる ふたり 身を失くして もう食べるところも ありはしないよ ごちそうさま
「月が揺れてるね」 空気中に溶かすような とっておきの優しさで 膝に乗せていたオスカー・ワイルド 壁にかかるビアズリー どちらともなく 視線を泳がせる 「いま見える月の光は 1.3秒前のものなんだって」 わたしが好きなあなたの表情 過去の光を見ているときの 甘くて鋭いその表情
ある日 心にあの人の場所が出来た それはずっとそこに 焼き付いて 目を閉じても映画を見ても 消えてくれなかった 私が知っているのは 名前と声と いくつかの仕草 それから これが恋だということ 少しずつ焼き付いていく 心の海を小舟が滑り出していく
揺れる電車 隣にあなた 眠たげな顔で 目を閉じたのは 少しでもその肩 触れたかったから 薄目を開けると 逃げ際の夕日 息を飲むような 色彩のダンス ただ眺めていた うつむくほど うららかな春の日
誰も知らない こんなにもダメージ 言えなかった I miss you 次の恋 見つけるなんて できるけど きっとダメね 誰も知らない こんなにもダメージ こんな日に限って どしゃ降りの雨 鏡に映る わたしに向かって 「知らない顔ね」 ひどい気分 わからなかった こんなにもダメージ もう一度だけ I miss you 次の恋 見つけるなんて できるけど きっとダメね
抜け殻の転がる 冷めたベッドで あなたの面影を追う ピンク色の蝶 グリーンの金魚 太陽はモノクロ 叶わないことばかり 思い出の中の あなたに笑いかける なにもかも もう遅いけれど
暑気から逃げるように ブラウン壁画の喫茶店 アイスコーヒーの滴がつたう さくさく甘いクリームケーキ 2人で砂のお城を崩した日 暑い日に暑いね たわいもないやりとりは続く ふわっと 怖いものなんてない気分 ふわっと一瞬 層をなして しあわせへのルート ハミングがメロディーへ 変化するように
君と生きていく 虹色の涙と喜びの詩まだ聞こえないのは未来が奏でる音 同調する同情は心情を新調し夢を響かせ空に浮かべた 滲むのはロマン深い深い慈愛を望む...