射手座BOYに最後の別れ
雪の結晶
初恋は真冬の花火
偏西風は海に向かって
凛とした空気の中
あなたの心の輝きが
雪の結晶みたいで
わたしのすべてを
奪い去ってしまった
かすかな声
誰もいない
始発電車
窓に映る街並
イヤフォンから
届く音楽
まるで
わたしのかすかな声みたい
言葉にならない言葉
今日も明日も
昨日みたいに
うつむくだけみたい
冷たい人
もっとたくさん
わたしを困らせて
泣いちゃうほどに
どうか
あなたが冷たい人なら
どんなにか
よかった
新学期には
あきらめられたのに
いつも前を見て
強くて素直なあなたが
なんだか憎いの
手を離すとき
星祭りの夜
2人の旅を忘れたくなくて
川に流されたのは
わたし
あなたが川に流されたら
カムパネルラ
ぎゅっと手をつなぐ
つもりだった
そっと手を離したのは
なぜ
3度目の別れ
もしも明日
あなたと別れたら
3度目の別れ
あなたのこと
許せないのは
あなたがわたしに
微笑みをくれること
あなたさえいてくれたら
わたしは消えてもいい
川底に深く
溺れ漂ってもいい
Journey in to Chapter II
第2章へ続く
Chapter II
一つの光景
別れをください
あなたの視線
別れをください
あなたの口づけ
別れをください
あなたの髪
別れをください
どんなに迷っても
森の奥には
また森がある
このまま
眠れる森
たぶんあなたは
迎えに来ない
誤解
あなたと彼女を
街で見かけた
手をつないで
宵闇に消えて
呼吸もできないほど
うつむきがちに
唇を噛む
そうねきっと
わたしの誤解
2人の間には
間違いなんてなくて
でも
正解もなくて
大きらい
あなたのバイト先
店の前まで行って
物陰に隠れた
きっとあなたは
嫌がりそうだから
そんな風に思う
自分が大きらいだから
本当は
「よく来たね」って
言ってくれると思うから
わたしはわたし
あなたの心から
離れた私は自由
暗い部屋でひとり
鳥かごのことり
あなたの胸の中
包まれるわたしはわたし
何も言わない
あなたはそれでいいの?
わたしが
空を渡る鳥になっても
いいの?
最後の別れ
射手座BOYに
最後の別れ
あなたがわたしに
くれたのは
あなたの夢
あなたの勇気
2人だけのピリオド
夢も希望も
mistake
わたしの負け
どうかあなたは
あなたのままで
嫌われたくないなんて
わたしキレイゴトばかり
できることなら
最後の×××を
fin d’un début
ある始まりの終わり