ただあなたを捕まえたいだけ
光の中へ わたしたちは往く 科学の進歩も 文化の発展も 関係ないね 前時代的な恋を したいだけ そのために わたしは巣をつくり あなたを捕まえる 超古代の叡智かもね 寡黙なスナイパーは わたしには向いていない 蠱惑のスパイダー 柄でもないけれど もしかしたら 現代的かもね ただ あなたを 捕まえたいだけ
恋の始まりと、恋の終わり。終わらない始まりと、ある始まりの終わり。
それが恋愛詩集です。
恋が叶っても、恋が叶わなくても、それは世界でたったひとつの物語。
恋する気持ちが終わることはありません。
あなたの勇気が、一かけらの今を、切ない恋の詩を彩ります。
光の中へ わたしたちは往く 科学の進歩も 文化の発展も 関係ないね 前時代的な恋を したいだけ そのために わたしは巣をつくり あなたを捕まえる 超古代の叡智かもね 寡黙なスナイパーは わたしには向いていない 蠱惑のスパイダー 柄でもないけれど もしかしたら 現代的かもね ただ あなたを 捕まえたいだけ
川に続く道を あてもなく歩いた あなたが失くした 大切なキーホルダーを探して 見つけられたら きっと喜んでくれる 胸を弾ませて あてもなく歩いた 誰そ彼時は もうそこまで来ている あきらめることも 引き返すこともできない このまま夕に 身を任せることしかできない
きっかけ 理由 確かにあったそれは 影も欠片も見つけられなくて 思い付きではないはずのそれは 深い思考のさなかに するりと舞い込んで 認識した同時に とてもとても 素敵なことだと存在感を露わに 大人と言い切れない人生至上で 予測できなかった あり得ない最高の選択 どうしても君に知って欲しかった どうしても君に伝えたかった
あまりに 咲きこぼれる ため息に 花言葉を つけることにした 「乙女の感傷」 「恋煩い」 「切望」 忘れていたことが たったひとつだけある 「未来への望み」 少し 笑みがこぼれた
あなたと 一緒になった帰り路 横断歩道の真ん中 シャツの袖口 そっとつかんで 「もう少し一緒にいたい」 何を言っているのだろう 心臓が破裂しそうで 一瞬がこんなにも長く感じるなんて あなたはやさしく微笑む 「また明日」 横断歩道を渡っていく 背中を見送った 横断歩道から横断歩道までの たった100メートル それがここにある わたしのすべて
悩んだとき 迷ったとき 悲しいことがあったとき 苦しく押しつぶされそうになったとき いつでもそっと導いてくれた 変わらない態度で 変わらない場所にいて 柔らかな光で 進むべき道を照らしてくれる
星が 眠り始めるころ わたしは おぼろげな夢を見る もうすぐ迫る 暁紅は 鋭い光で まぶたを叩くだろう だけどもう少しだけ 待っていて 今はまだ あの人との思い出が 残っているから たとえそれが 朝には消える 運命だとしても
一途であれば 報われるなんて 科学的根拠も 示されては いないのにね 想い続けて いられるうちが 幸せかもね 顕微鏡で見る世界は 存外 平和なのかもね 細胞という細胞が 破裂したって おかしくないよね 論文なんて 見当たらないけど 大げさに言えば そんな感じ 伝わらないなら 宿題にするね
本当は きっとあなたとの出会い 偶然じゃないと思う 新しいわたしを 教えてくれたから わたしには きっとあなたとの出会い 運命だったと思う 曖昧な思い込み もう隣に あなたはいないけれど あなたも そう思ってくれていたら なんて 想像してみるけど あの曲がり角の先に こんな道があったこと あの時は 知らなかった
Ikepさまの恋愛詩には、どこか遠くを見つめるようなまなざしがあります♡何度読み返しても胸が切なくなるような恋愛詩集をぜひご覧くださいね♡