バラ色、ゴールド、深い青

バラ色、ゴールド、深い青
me

群青の幕

出典: snapmart.jp

砂漠みたいに


どこまでも無限な青空


夕方には焼ける茜色


夜には群青の幕が


降りる仕掛け


神様、どうして空の色を


ひとつにしなかったの?


夜に星が灯るのは、どうして?


心に誰かの場所が


出来ることに、名前はある?

ショコラ

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机の上に昨日が散らばる


開けようとして


リボンをほどいた


ショコラの箱


あと少しでできる


ドライフラワーの花束


また私


あの人のことを考えながら


群青の幕をくぐり抜けたの


そういえば途中で


うれし泣きみたいな


歌が聞こえた

サブマリン

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バスルームに


リリイ&ジャスミンの香り


私というサブマリン


「ここなら誰にも聞こえないよ」


そんな声がした


大きく息を吸い込んで


肺に花びらを敷き詰めて


たった2文字の


わたしの気持ちを


あぶくに閉じ込めた

映写機

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靴が砂利の上を


滑る音なんて


誰だって同じだと


思っていたのに


髪が風に攫われる瞬間なんて


なんでもない風景だと


思っていたのに


瞳の奥に


壊れかけの映写機があるみたい


繰り返して、再生して


あの人のことが


焼き付いていく

ムービー

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丸まったポスターの端


まち針じゃもう落ちてしまう


抗えないのね


ちょっと懐かしい映画


どんな風に始まったっけ


透き通る水面


2人を乗せた小舟が


さざ波をつくる


あの白い帽子の少女は


きっとこんな気持ちだった

サブマリンはそのまま
バスルームを抜けて
花の香りをまといながら
夜の海に迷い込んだ
あの夢の途中で聞こえた
うれし泣きのような歌が
また、ここで揺れている

Journey in to Chapter II
第2章へ続く

Chapter II
一つの光景

周波数

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私につけられた名前


この花を呼ぶときの名前


指にもひとつひとつ、名前


数え切れないほどの言葉が


私の耳に、目に、心に届く


灯台みたいに照らしながら


周波数を合わせながら


私ずっと


あの人の名前を探していた

クジラ

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52Hzの歌声の


ひとりぼっちで泳ぐクジラ


自分だけわかる言葉で歌って


昇るあぶくを眺めていた


クジラの気持ちを閉じ込めて


空まで昇る


そして夜になると星になって


静かに海を照らすの


何かを


誰かを探すように

絵の具

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私は1日の中で


心の色を


くるくると変えている


マヌウ・メイアンみないな


バラ色


いつか手にとってみたいくらいの


ゴールド


海の底にも


夜の空にも負けないくらい深い青


その全部に


覚えたての


あの人の名前をつけたい


神様、どうして心の色を


ひとつにしなかったの?

あぶく

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誰かに言いたいけど


秘密にもしておきたい


いつか何かの果てにこぼれたら


もう掬えないミルクみたいに


きっと機関銃のように


おしゃべりしてしまいそう


だけど私、まだ知らないの


あの人のこと


これから知っていくの


夜空を見上げた


あぶくみたいな星空と


うれし泣きみたいな歌声


夜に星が灯るのは


誰の仕業?

あの人の場所

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ある日


心にあの人の場所が出来た


それはずっとそこに


焼き付いて


目を閉じても映画を見ても


消えてくれなかった


私が知っているのは


名前と声と


いくつかの仕草


それから


これが恋だということ


少しずつ焼き付いていく


心の海を小舟が滑り出していく

fin d’un début
ある始まりの終わり

一かけらの今

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あなたに告白するのは きっと 恋の終わり あなたをあきらめることは きっと 恋の始まり 思い出だけ それでいいの いつかは今が コワくなるから

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うれしいって本当は、悲しくてつらいこと

かなしいって本当は、やさしくてあたたかい

小さなバラの雨が、今日も明日も降って

心は涙になる
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