恋は再び走り出した
恋の真理
もやもや もやもや
理由もなくて
もやもや もやもや
この調子
前触れもなくよぎったのは
ひらめきか
憐れんだ神様のヒント
まばたきすら許さないのを
慌てて手繰り寄せれば
もやもやの理由は
もやもやとした形をなして
本棚をあさった
正解は神様の哀れみ
すっきりした面持ちで
手にしたのは
「悲しみよ こんにちは」
ストンと落ちたそばから
もやもや もやもや
神様は理不尽だ
意地っ張りなサンフラワー
たったの336時間ぶりで
はじめましての堅い空気
こんなはずじゃないのに
無邪気を装うなんてズルい奴
こっちはいつも天邪鬼
止め時だってわかんないのに
魔法のフレーズ
ざわめきは背景
当てのない先行きに
耳に飛び込んだのは声音
遭えない時間が愛育てるのさ
偉大なるフレーズになぐさめを
開きかけたアプリを
なかったことに
やけにメロディアスな旋律に
心奪われて
わたしの問題
信じてる 信じてない
信用 信頼
そうじゃない
天下一品
バッドステータスに
陥りやすいのは
エディ・レッドメインと
レッドカーペットも歩けるほど
疑うなんて
間違ってる
リサーチ&アウトプット
入念な聞き込みと観察で
描き出した「理想の彼女」
髪をカットしてみた
ここでギブアップ
真逆を選んだのは
当てつけ
それとも
Journey in to Chapter II
第2章へ続く
Chapter II
一つの光景
愛され彼女のつくり方
10年来の大親友と
4周目の「お菓子と炭酸」で
ひなたでゴロゴロ
ときおり強めの催促に応じて
相棒の耳の後ろを掻く
目下の議題は棚上げに
忘れた風を装う休日
非公開
一番言いたい4文字は
どうしても音にできなくて
聞きたいのに聞けない2文字は
気づいてほしくないから
ここでなら
素直になれる
覚悟もできる
わたしのどこが好き?
まだ好き?
本当にわたしだけ?
ねえ誰か教えて
やっぱり教えないで
ひとりの夜
吐息の白さも気にならないほど
はかなく尊いきらめきが
漆黒の中でゆらめくとき
おもいきって
毛布ごと背中を預けたら
溶けて1つになって
消えてしまえばいいのに
青い果実
時間と距離を超越できるほど
熟してなくて
苦みの強い酸っぱさに
捨ててしまえと甘い誘惑
後味の悪さも
言い訳にはまだ弱い
往生際の悪さも
磨きがかって
悪いクセが頭をもたげる
「仕方ないなぁ」
もう少しだけ頑張ってみる
最後まで付き合ってあげるよ
考えるだけムダ
どう言い繕っても
どんな言葉を選んでも
結果は同じ
好き!
好き!
大好き!
理由なんていらない
前触れもなく湧き上がるだけ
好き!
釘付けになって
好き!
手足が勝手に動き出して
大好き!
あふれ出す
限定のキューピッドピンクのカヌレと
ガーベラのアレンジメント
サプライズのスマイルフェイスに
恋は再び走り出した
fin d’un début
ある始まりの終わり